<専門医が解説>インプラント手術は痛い?痛みの度合いはどれくらい?[インプラント歯科]
1.「インプラント」は手術のイメージがありますが…
インプラント治療は入れ歯やブリッジと比較して、
①入れ歯よりもしっかり噛める
②見た目や使い心地に違和感が少ない
③ブリッジよりも清掃しやすく長持ちする…
などの長所がある半面、治療にはインプラントを埋め込むための「植立手術」が必要となるため、「大変そうだ…」とか、「痛そうだ…」などと思われる患者さんも少なくないと思います。その元々あった負のイメージと、治療に不慣れな歯科医師に拙い技術で治療されたために生じた、術後の強い痛みや不快症状・・・これらがインプラントの悪い評判や、「インプラントは危険!」だとする報道に繋がったのだろうと思います。
ブリッジとインプラントの比較 ブリッジはホントに安全?
また、勤務医時代には東京都内、沖縄県沖縄市、茨城県のひたちなか市、土浦市など10か所以上でインプラント治療を行いましたが、必ずどこのクリニックにも「近所の人が別の歯科医院でインプラントをやってヒドイ目にあった…」などの理由で、インプラントに強い拒絶感を示し、ご説明さえも聞いていただけない患者さんが時々おられました。
先述のようにメリットも多い治療法だけに、インプラント治療の専門医としては残念に思う次第です。もちろんケースによりますが、実際には手術中や手術後の痛みはほとんどないことや、インプラントの埋め込みに要する時間は20分程度であるため、抜歯よりも簡単に済んでしまう場合もあることを、是非知っておいていただきたく思います。
インプラント手術は痛い?痛みの度合いはどれくらい?
2.ダメージが少ない歯茎を切らないインプラント手術
インプラント手術の所用時間を短縮したり、歯周組織のダメージを軽減する方法として、当院では歯茎(歯肉)を切らない、歯茎を剥がさないインプラント手術を実践しています。専門的には「フラップレス手術」と呼ばれる術式の事です。
通常のインプラントは、
①歯肉に局所麻酔
②歯肉を切開、剥離して骨面を露出
③歯槽骨をドリリングして穴を空けて
④インプラント植立
⑤歯肉を縫合
という流れになります。②と⑤が省略されますので、時間の短縮が図れること、歯肉にできる傷が小さくて済むこと、骨が空気に触れないのでダメージが少なく、術後疼痛の緩和が図れるなどメリットがあります。当院でインプラント治療を受けられる患者さんの7割は、この手術法によりインプラントを埋め込み良好な予後を得ています。
ただし、埋め込む予定の場所の歯槽骨がデコボコしていたり、歯肉がぶ厚かったり、インプラントの埋め込みの前に、麗しい形に形態修正が必要なケースでは、フラップレス手術はできません。術前検査の結果で条件が揃わなければ出来ないのです。
また、手術中はインプラントを埋め込む場所の骨の状態を目視で確認できないので、手先の感覚が頼りの手技となりますから施術者は一定の経験が必要かもしれません。
インプラント治療をご検討中の方や、シンプルな方法でインプラント治療をご希望の方はご相談いただければと思います。
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茨城のインプラント専門歯科(歯科・口腔外科)/つくばオーラルケアクリニック
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