<歯科医が口腔外科疾患を解説>歯の根の先にできる膿の袋=歯根嚢胞ってなに?
1.先生が沢山いる大きな歯医者でありがちなトラブルとは?
大勢の歯科医師が在籍している大型医療法人のクリニックでは、休日診療に対応したり、各歯科医師の専門性を生かせるなどのメリットがある半面、しばしば担当医師の退職や異動に伴い、「前任の先生と説明が違う!!」とか、「そんな話、聞いてない!」など引き継ぎ不十分による患者さんとの間にトラブルを生じことがあるようです。
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今回は、数の上では圧倒的に多い個人経営型「歯医者」と、(近頃の不況もあって)開業を指向しない若い先生が増え、今後さらに増加する見込みの大型医療法人の歯科クリニックの、メリット、デメリットや問題点について、あくまでも「個人的意見」として比較してみたいと思います。
2.複数の歯科医師がいることのメリットとデメリットとは?
本来は複数の歯科医師が在籍し、一人の患者さんの治療をみんなで担当することは、それぞれ得意分野をシェアしたり、複数の歯科医師でチェックできるなどのメリットがあります。また、交代制で診療できるため、診療時間の延長や休日診療など患者さんへの利便性もよく、スタッフも休暇を取って旅行に行けるなど労働環境として良い面があります。
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しかし、前述のように、診療システムとして担当医制を採用している医療法人では、頻繁に担当歯科医師が交代するところもあるようです。
茨城の県南エリアにある、とある歯科クリニックのホームページを見ていて勝手に知り得た情報ですが・・・、その医療法人は茨城以外に都内など複数の医院を開設していますが、過去4年ほどの間に2回も雇われ院長が交代しています。クリニックの管理者たる院長の交代や、担当歯科医師が頻繁に異動する環境では、「患者さんに責任ある医療サービスが提供できるのか?」ちょっとギモンな気もします。
また、処置後にトラブルが一切なければ良いのですが、(人間のやることですから)不具合や予後不良でトラブルを生じた場合を考えると、責任の所在がハッキリしなくなったり、担当医師がすでに退職している場合も考えられます。
3.個人経営の歯科医院の長所と短所
個人経営の歯科医院はどうでしょうか?
休日診療や夜間診療までは体力的に不可能ですが(近頃の若い開業医の先生はみんな日曜日も診療されています。私も気持ちは若いので日曜日やってます!)、簡単に辞めたり移転はできないので、責任を放擲して患者さんから逃げることはできません(笑)。その点は無責任になりようがなく、「痛くしないように・・・」、「長持ちするように・・・」などと配慮しますし、悪い噂がたたないように自然と治療にも気合が入ります(笑)
逆に腰掛け程度に考えて、そのクリニックに身を置いている勤務医だと、多くの先生はそういう気合いはないでしょう。さらに給与が歩合制だと本来不要な治療を繰り返す不届き者もいるかもしれません。また、あってはならないことですが、ノルマが課せられて忙しく働かされていると、患者さんをこなす雑な治療になることもありえるのではないでしょうか。
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最後は勝手な個人的見解を述べてしまいましたが、個人の歯科医院・・・私のように歯科医師独りの体制の場合、病気や怪我で長期にわたって休診しなければならないような事態も懸念されますし、死んじゃうこともあるかもしれないわけで・・・。患者さんにとって一番良いのは、地域の信頼やスタッフの尊敬を得ている管理者がいて、腕ききの勤務医が何人か安定して勤務している体制が良いのでしょうね。皆さんはどう思われますか?
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