歯科の近未来と歯科衛生士の働き方<歯科・診療全般・求人(茨城県 つくば・土浦)>
1.超高齢化社会で歯科診療はどう変わる?
「2025年問題」って皆さんは聞いたことありますか?
日本がすでに超高齢化社会を迎えていることは皆様もご存知かと思います。少子化と高齢者の増加は、消費する人の減少で景気を冷え込ませるだけではありません。働く世代の減少と、景気の悪化により税収がもっと落ち込むので、医療・福祉などの社会保障費の財源が不足する一方、2025年には団塊の世代が75歳になり、社会保障を必要とする後期高齢者が増加するため、需給バランスが崩れる懸念があるとされています。
スポーツ中の事故防止のためのマウスピースとは?
金欠のせいで日本の健康保険、介護保険の制度はいったいどうなってしまうのか??この話は大変重要な問題ではありますが、今日はもう少し臨床的な話を・・・
2.来院する患者さんの7人に1人が認知症??
歯科医院の立地条件により、来院する患者さんの年齢層は変わってくるとは思いますが、高齢者の患者さんが増加するのは確実ですから、私たちはクリニックの診療体制や方向性を見直して、高齢者向けの接遇を含めた歯科医療サービスの提供を考えなくてはなりません。
「医療もサービス業?!」の新常識に感じる違和感
また、2025年には7人に1人が認知症になると言われています。
歯科医院だけではなく、もう世の中大混乱なはずです。認知症の症状としてはいろいろありますが、うつ状態や妄想のような精神症状、記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下などを生じますから、
担当医:「先週に型取りした金属の詰め物が出来ていますから、装着しますね~」
患者A:「わしゃ知らん」、「そんなもの頼んだ覚えはない!!」
担当医:「コレAさんのですよ。」、「この前、型を採ったでしょ?!」
患者A:「お前はわしをだまそうとしてんのか?(怒)」
極端なことを申し上げれば、こんな感じの会話は珍しくなくなるかもです。どうしますか?…1時間に4~6人予約を入れている普通の診療所で、日に何人もこの調子だったら…。ホントはゆっくり診れればいいのですが…健康保険の診療報酬は低く抑えられていますから、経営のことを考えると現実的には難しいですね。
ウチで実際にあった事例なんですが、口内炎でお悩みの男性に処方箋で過去に3回お薬を処方しました。
再来院した際に、「この前と同じお薬出しますね・・・」と申し上げたところ、患者さんが、「処方箋を出してもらったことはない!」と言い張り、「処方箋料をだまし取られた…」みたいなことをおっしゃるので、仕方なく近所の薬局に何軒か電話で確認したところ、一番近い薬局から「3回ともご本人が取りに来られていますよ~♪」とのコメントをいただきました。
口内炎の原因と治療、予防について
3.患者さんとのトラブルをどう回避する?
ご高齢の患者さんとの間にトラブルを生じないためには、どのように説明、対応、意思確認していくかべきか、歯科医療スタッフの方々はスタッフミーティングで検討してみてください。
私のクリニックでは事前予防策として、インプラントや抜歯だけではなく、自費(保険外)の修復物、ホワイトニングなどについてはそれぞれ専用の「見積り書」、「説明用リーフレット」などを用意して、配布し、「承諾書・同意書」などに署名を求めます。もちろん高齢者の患者さんだけではありませんよ、全員です。中にはご面倒に感じる患者さんもおられるかもしれません。しかしながら、ご自身の身体に関わることですし、
1)担当医やスタッフが説明すべき事項の説明し忘れ、内容が抜けてしまうのを防止する
2)治療内容やリスク、治療費用を明文化することで患者さんの誤解、思い違いを防ぐ
インプラントの治療費用、茨城県の値段の相場は?
などの目的がございますので、どうぞご理解くださいませ。生命保険の約款のように小さい字でびっしり書いたりしてませんので(笑)、ぜひご一読いただきたいと思っております。
しかし将来的には、文書を交わすだけでは不十分かもしれません。プライバシーの問題もありますし、患者さんには嫌がられるかもしれませんが、説明内容を全て録画、録音し、一定期間保存する必要性に迫られるかもしれませんね。顧客との契約を要する他の業種やサービス業はどうするんでしょうか?同業者の方、患者さん側からのご要望、アイデアなどがあればぜひ伺いたく思っております。「アドバイス受付中です!」よろしくお願いいたします。
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