<歯科医師が解説>年末の親知らず(親不知)の腫れと痛み…智歯周囲炎かもしれません
1.子宮頸がんよりも患者さんが増えている口腔がん
震災直後のテレビのCMに異変=一般企業の広告は自粛され、繰り返し公共広告機構のCMが流れていたのは皆さんご記憶かと思います。色んな意味で話題になりましたが、母と娘が出てくる「子宮頸がんの予防ワクチンの接種」のCMもございました。メディアの力はホントに凄いです!!そのせいもあってか自治体などによる予防接種の助成も始まり、もうすでに40万人もの方が予防接種を受けたそうです。近い将来は子宮頸がんの減少が期待されます。
その一方で少し心配なことが・・・実は口の中のがん、すなわち「口腔がん(口腔癌)」の患者さんが日本では右肩上がりで増えつづけています。がん患者さんの中で口腔がん患者さんの占める割合は1~2%にすぎませんが、ここ数年も増加を続け、
舌先、べロのピリピリ・・・舌痛症をご存知ですか?
患者数は子宮頸がんの患者さんを上回っています。
わが国では年間約7,000人が口腔がんに罹患します。
30年前と比較すると、約3倍に増加しています。
10年後には今の1.5倍、1万2千人以上が口腔がんに罹患すると予測されています。
2.口腔がんは見つけやすいガン
「口腔がん」大半は舌にできることが多く、胃がんや肺がんとは異なり、胃カメラやファイバースコープなどを使用しなくても、直接見える場所にあることから、見つけやすい病変なのです。歯科治療の最中に偶然、発見できることもあります。 舌が引きつる様な感覚や、なかなか治らない口内炎のようなできものがある方は、早めに口腔外科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。いわゆる口内炎だと思っていたら、初期の口腔がんであったということが少なくありません。、特に早期がんでは潰瘍(かいよう)やびらん(粘膜のはがれや傷)のようないわゆる口内炎と区別がつかないことがあります。
口内炎の原因と治療、予防について
がん治療では早期発見、早期治療が重要とされています。小さいうちに見つけて早く治療を開始することで、社会復帰を容易にし、良好な予後が得られるのです。
※※歯科医師、歯科衛生士の方へ※※
ご自分が担当されている患者さんで口腔がんを疑う症状、所見があるものの、
「診断に自信が持てない…」、
「細胞診など検査の施行方法を教えてほしい…」、
「どこの病院に紹介したら良いのかわからない…」、
などのご不安、疑問がある先生方や衛生士さんはお気軽にメールもしくはfacebookからご連絡下さい。
状況によっては出張診療、診断やご紹介のお手伝いをさせていただきます。
つくば・土浦の歯科・口腔外科/インプラント治療の専門医
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