<医学博士が解説>歯科でよく使われる抗生剤「ジスロマック」は画期的なお薬です
1東日本大震災で高まった放射線への意識
震災以降、日常生活における放射線被爆(被ばく)についての関心が高まり、特に小さなお子様の保護者の方や、妊婦さんなど、気を使って過ごされている方も多いのではないでしょうか?
歯科治療ではレントゲン写真やⅩ線CTなどの検査は、的確な診断に欠かせないものですが、近頃は、
「どのくらい被ばくするのか?」
「レントゲンは本当に安全なのか?」
などのご質問を受けることも増えて参りました。患者さんの中にはかなりナーバスに考えてらっしゃる方もおられ、どこで仕入れた知識からなのか「レントゲン写真はお断り!」と拒絶される方までいらっしゃいます。もし写真が撮れないと、私どもは勘だけで治療しなければならなくなります(笑)。そこで皆様に安心して治療を受けていただけるように、歯科におけるⅩ線写真撮影についてご説明申し上げたいと思います。
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「歯科用CTで安全にインプラント」の落とし穴
2.歯科用レントゲンの被曝量の実際は?
まず、歯科におけるレントゲン撮影時の被ばく量は決して高くはなく、日に数枚程度の撮影であれば、ほとんど気にする必要はないレベルと言われています。ご参考までに当院のレントゲンの放射線の量と、日常生活における自然放射線の量を比較すると
1人あたりの宇宙や大地からの自然放射線(世界平均)=年間2.4ミリシーベルト
国際線旅客機で東京⇔ニューヨークを旅行した場合=0.2ミリシーベルト
胸部X線写真撮影=0.05ミリシーベルト
歯科パノラマX線写真撮影(あご全体の撮影)=0.015ミリシーベルト(最大値)
歯科デンタルX線写真撮影(1~2本の歯を小さなフィルムで撮影)=0.006ミリシーベルト(最大値)という具合です。
放射線の質的な部分で医療用の放射線と自然放射線は異なるため、単純な比較はできませんが、さらに防護用のエプロンの着用すればまずほとんど影響はないと思います。
但し、避けられる放射線被ばくは防ぐべきだと思いますので、妊娠中の方はデンタルX線写真のみの撮影にしておく方が好ましいでしょう。妊娠の可能性がある場合は、一応は担当医やスタッフに申し出ていただいた方がよろしいかと思います。
妊娠中の歯の治療とレントゲン写真撮影について↓
妊娠中の歯科治療② レントゲン写真の撮影とその安全性について
つくば・土浦の歯科・口腔外科/インプラント治療の専門医
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