休職の手引き④
健康診断で重度貧血を指摘されて、要受診となっている社員がありました。
半年以上経ちましたが業務が忙しいなどの理由で、なかなか受診されませんでした。
こちらから連絡を取ってみましたが、電話口では何故か不満げであり受診する
つもりはないとはっきり仰いました。どうも『個人的なことであり、干渉するな』
という口調でした。
この社員の方は、健康診断の意味を理解されていないのだろうと推測されます。
健康診断の事後措置が終わっていませんので、本当の意味での健康診断も済んで
いません。産業医としては就業可能とは意見できずに就業不可としか現段階では
書けませんでした。せめて『受診するつもり』であれば、私も少し待とうと思って
いましたが‥。
貧血という結果から、少ないですが重大な病気も見つかります。胃潰瘍・大腸がん・
胃がん・血液疾患(骨髄異形成症候群など)などもありました。よく見かけるのは
鉄欠乏性貧血、女性では子宮筋腫などです。
健康診断について、今一度、会社も社員も正しく理解する必要があるようです。