コラム
慢性硬膜下血腫
2013年1月26日
認知症と間違われる疾患に、慢性硬膜下血腫があります。
軽微な外傷により、頭蓋骨内の硬膜下に出血が貯まります。
この貯留した血腫が脳を圧迫して、いろいろな症状を呈する
ことになります。特に高齢者では脳が萎縮していることが多く、
脳と頭蓋骨との間にすきまができて出血が貯まりやすいため
しばしば見かけます。
頭部CTでは慢性硬膜下血腫はlow~iso~high densityで
描出されますが、多くは脳への圧排が認められます。手術は
穿頭血腫除去術といって局所麻酔下で実施されることが多い
疾患です。
高齢者での認知症状では、他の症状(片麻痺など)も無いか
詳しく診察します。慢性硬膜下血腫も見落としてはいけない
疾患です。
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