キッチンから考える家作り【神戸、芦屋、西宮で建築士と注文住宅を建てる】
キッチンにこだわった家作り、今回はキッチンのコンロについて書いていきたいと思います。
前回までは、こちらです。
【キッチンにこだわった家作り】食洗機にこだわる
【キッチンにこだわった家作り】収納にこだわる
キッチンのコンロについての議論というと、よく、
「IHとガスコンロ、どっちが良いのか?」
の議論が出てきますが、今回はIHとガスコンロの比較の話はありません。
私は、IHとガスコンロの比較については、「家を建てる人が好みで選んで貰って下さい」という立場です。
確認申請での法律の取り扱いが違ってきますので、どういうコンロを選ばれるのかについてはお伺いしますが、施主の方に対して特にどちらかを薦めることはありません。
ただ、選んで頂く前に、「どういうコンロがあるのか」については、ちょっと知っておいて貰っても良いかもしれません。
写真は、最近竣工した個人住宅のコンロです。
ハイカロリーのガスコンロが1口、IHコンロが大小2口、それにバーベキューグリルが1口あります。
網焼きのバーベキューグリルは肉を焼くときに最適ですし、使わないときは金属の蓋をして、食器や調理器具を置くことも出来ます。
写真はトーヨーキッチンの「パーツを置いてつくるキッチン」で【PUTTON|プットン】という製品です。
このキッチンは、コンロもシンクも「パーツ単位で選ぶ」という方式でプランニングを行います。
たとえば、ガスコンロのパーツには以下のようなものがあります。
コンロのプラニングではIH、ガスなど好みに応じて様々な組み合わせで作っていくことが出来ます。
これなら、自由なキッチン作りが可能です。
写真はユーロモビルのキッチンです。
料理好きの人には、こういった口数が多くあるコンロが良いかもしれません。
こういったフルオーダーキッチンの場合、いろいろな組み合わせを選ぶことができます。
どういうコンロを選ぶのかについては、どういう料理を作るのかということから、自由な発想で考えて頂いて良いと思います。
ライフスタイル、料理作りの内容などから、設計者と相談してコンロを選んで下さい。
使いたいコンロの種類から、キッチン全体をプランニングしていくという方法もあると思います。
ただ、コンロについては法律上の決まりが幾つかあります。
たとえば以下のようなことについてです。
◇安全センサーのないコンロは使えません
2008年に施行された法律により、家庭用ガスコンロに対しては、安全センサーをつけることが義務付けられました。
そのため、海外製のガスコンロ、業務用ガスコンロなどを個人輸入しても、住宅ではそのままは使えない場合がありますので御注意下さい。
海外大手メーカー(ガゲナウ、ミーレなど)では、日本向けの商品を出していますので、それらを使っていただければ問題ありません。
業務用コンロも、住宅用としてはそのまま使えないものがあります。
特殊なコンロを使いたい場合、必ずキッチンメーカー、設計者などに確認をして下さい。
◇レンジフードについて
建築基準法により、コンロの種類に応じて充分な換気能力のある換気設備(レンジフード)を設置することが定められています。
この換気量計算については設計者が行うのですが、必要換気量が得られない場合には、確認申請で建築許可が下りません。
天井付けの換気扇の場合、殆どは大丈夫なのでですが、特殊な換気扇を使いたい場合には注意が必要です。
レンジフードのデザインにこだわりたい方は、事前に設計者に御相談下さい。
◇内装制限について
木造の住宅の場合、コンロの種類によっては「火気使用室の内装制限」に引っかかる可能性があります。
特に、梁や柱を露出した「木造らしいデザイン」の家を検討されている方は、事前に設計者に御相談下さい。
コンロについての法律上の規制内容については、家を建てる地域によっても違いがあり、また年々細かい内容が変わってきています。
キッチン、コンロにこだわった家作りを考えている方は、設計者に要望を伝え、打ち合わせをしながら進めていって下さい。
◇ ◇ ◇
家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。
テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
興味のある分野があれば、是非、目を通して下さい。
◇ ◇ ◇
家つくり、土地探しなど、住宅に関すること、何でも御相談下さい。
こちらからお問い合わせ下さい
メールの方は、こちらから【匿名でのお問い合わせでも構いません】
infomation@revontulet.jp
土地がある人、土地を探している人、ハウスメーカーの家に飽き足らない人・・・何でもお気軽に御相談ください(御相談内容の守秘義務は厳守します)。