「中学生にAIはまだ早い?」そう思われる保護者の方へ
生成AIが急速に普及し、子どもたちにとってもAIは身近な存在になってきました。
文章を考えてくれる。
イラストを作ってくれる。
プログラムのコードを書いてくれる。
分からないことを質問すれば、すぐに答えてくれる。
私が運営するスクールでも調べ物などをする際、
AIを使う子どもが増えました。
この姿を見てると、これからの子どもたちは「AIを使うことが当たり前」の世代になるんだろうなと思います。
だからこそ、子どものIT教育に携わる立場として、私は大切にしたいことがあります。
それは、
「AIに任せる教育」と「AIと共創する教育」は、まったく違うということです。
AIに任せれば、簡単に「完成」できる時代
例えば、子どもに「ゲームを作ってみよう」という課題を出したとします。
生成AIに「こんなゲームを作って」と指示すれば、AIがプログラムを書いてくれます。
WEBサイトも同じです。
テーマやデザインを伝えれば、HTMLやCSSのコードを生成してくれます。
イラストも動画も文章も、以前なら何時間もかけて作っていたものを、AIが短時間で形にしてくれるようになりました。
これは素晴らしい進歩です。
私もWEB制作の現場では多いに活用しています。
一方で、教育という視点で考えたとき、
「完成した=学んだ」ではありません。
AIが作ったものをそのまま使って終わるだけでは、子ども自身が考える場面は少なくなってしまいます。
では、子どもたちにAIを使わせなければいいのでしょうか。
私は、それも違うと考えています。
これから社会に出ていく子どもたちにとって、AIは特別な道具ではなく、パソコンやインターネットと同じような存在になっていく可能性があります。
大切なのは、AIを使うか、使わないかではなく、AIを「どう使うか」です。
そこで私が大切にしているのが、「AI×ITものづくり教育」という考え方です。
AI×ITものづくり教育
AI×ITものづくり教育では、AIを「答えを出してくれる機械」とはとらえません。
子どものアイデアを形にするための「共創パートナー」としてAIを使います。
例えば、ゲームを作るとします。
「どんなゲームにしたい?」
「誰に遊んでもらいたい?」
「もっと面白くするには何を追加する?」
「AIが出したコードは、本当に自分が考えていた動きになっている?」
「うまく動かないのはなぜだろう?」
こうした問いを子ども自身が考えながら、AIとやり取りし、作って、試して、修正していく。
AIが出したものをゴールにするのではなく、AIが出したものを「スタート地点」にする。
これが、私の考える「AIとの共創」です。
AIが進化すると、
「これからは知識が必要なくなる」
「プログラミングのコードを覚える必要もなくなる」
という意見もあります。
確かに、「覚えていること」だけの価値は変わっていきます。
しかし、私は逆に、AI時代だからこそ、人間の「考える力」がより重要になると考えています。
AIに何を頼むのか。
AIの答えをどう判断するのか。
どこを修正するのか。
自分は何を作りたいのか。
誰のために作るのか。
そして、完成したものをさらに良くするにはどうすればいいのか。
AIがどれだけ進化しても、この部分を決めるのは人間です。
これまでの教育では、「問題が出され、それに正しく答える」ことが重視されてきました。
しかしAIは、与えられた問いに答えることが非常に得意です。
だからこれからは、
「正しい答えを出せるか」だけではなく、「自分で問いをつくれるか」という力が、より重要になるのではないでしょうか。
「こんなものを作れないかな?」
「もっと便利にできないかな?」
「この問題を解決する方法はないかな?」
そんな問いを自分で生み出し、AIと対話しながら形にしていく。
子どもたちには、AIから答えをもらう人ではなく、AIに問いを投げかけ、新しいものを生み出せる人になってほしいと思っています。
私が子どもたちのIT教育で大切にしているのは、
「考える力」「創る力」「試す力」です。
自分で考える。
AIやITを使って形にする。
うまくいかなければ試してみる。
そして、また考える。
この繰り返しこそが、AI時代の学びだと考えています。
プログラミングも、WEB制作も、デザインも、動画編集も、AIも、それ自体を学ぶことだけが目的ではありません。
これらはすべて、「自分のアイデアを形にするための道具」です。
AIに仕事を奪われない子ではなく、AIと新しいものを創れる子へ
「AIに仕事を奪われないためには、子どもに何を学ばせればいいですか?」
そんな不安を感じる保護者の方もいらっしゃると思います。
でも私は、少し違う方向から考えたいと思っています。
AIと競争する必要はありません。
AIより速く計算する必要もありません。
AIよりたくさんの知識を覚える必要もありません。
目指したいのは、AIに負けない子どもではなく、AIと一緒に新しいものを創れる子どもです。
AIを怖がるのでもなく、
AIにすべて任せるのでもなく、
AIを使いこなしながら、自分の頭で考え、自分なりのアイデアを形にしていく。
私はこれからの子どもたちに、そんな力を身につけてほしいと考えています。
子どものIT教育を「学ぶ」から「創る」へ
プログラミング教育というと、
「コードを覚える」
「教材を順番に進める」
「正しくプログラムを書く」
というイメージがまだ強いかもしれません。
もちろん、基礎を学ぶことは大切です。
しかし、その先には必ず、「自分で何を創るか」があってほしい。
そしてこれからは、そこにAIという強力なパートナーが加わります。
プログラミングを学ぶ。
WEBを学ぶ。
デザインを学ぶ。
動画を学ぶ。
AIを学ぶ。
それぞれを別々の技術として終わらせるのではなく、それらを組み合わせて、自分のアイデアを形にする。
それが、私が目指している「AI×ITものづくり教育」です。
AIに任せる教育から、AIと共創する教育へ。
子どもたちがAIに「答え」を求めるだけではなく、AIとともに、自分だけの答えを創り出せるように。
そんな子どもたちを育てていくことが、これからのIT教育の大きな役割だと考えています。
私の運営するスクールは兵庫県伊丹市にございます。
ぜひ当スクールのWEBサイトもご覧ください。
RC.Lab伊丹のWEBサイトはこちら


