健康診断で早期発見
がんになった時に本当に役立つ保険とは、どのようなものでしょうか?
ポイントは、現在のがん治療がどのように行われているかを知る事から始まります。
近年、がんの生存率が上がってきたのは、手術方法の多様化や、次々に新しい抗がん剤が開発されたり、免疫細胞療法のような最新の治療方法ができ進歩し続けているためです。
例えば、従来の体にメスを入れる手術では、傷口が大きいため術後の回復が遅くなり、必然的に入院が長引きますが、最近よく耳にする、カテーテルや内視鏡による手術は傷口が小さく術後の回復も早くなり比較的短期の入院で済みます。このような手術は医師による高度な技術が必要なのでお医者様選びが重要になります。
手術方法が多様化し、以前のように長期入院をする確率が減ったため、例えばがん保険で「入院1日3万円」のような1日の支払金額が大きな保険に入っていても、入院日数が短ければ給付額は少なくなります。
しかし、がんは一般の病気との違い、手術をしても簡単に完治をする事が少なく、次に待っているのは通院等での治療が継続するというケースが多く見られます。
これに対し、がんと診断された時に一時金としてまとまったお金を受け取る事ができる「がん診断給付金」は、入院の有無に関係なく、さまざまな治療費の支払に対応できるので、大変役に立ち欠かせないものです。
つまり、これからのがん保険は、入院日額を上げる事より、診断給付金額を多くするほうが今の治療には適していると思います。
次回は、診断給付金の付け方について、もう少し詳しく説明したいと思います。
FP保険の相談所 日置利恵
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