素敵な五月人形2013⑦ ≪驚きの4000回。 鑽彫り(たがねぼり)兜 黄金 ≫
今回お選び頂いた作品は、制作者「大越忠保」さんの思い入れが詰まった作品『白糸緋日の丸威鎧』です。
鎧名にも忠保さんのこだわりがあり、コラムタイトルは敢えて「ひらがな」にしました(笑)。
コチラの鎧はもともと飾り台105㎝の四曲屏風(よんきょくびょうぶ・四枚枠の昔ながらの囲い込んでいる屏風)でセッティングさせて頂いていたのですが、飾る場所の兼ね合いで「少しでもコンパクトに」というリクエストで飾り台と屏風をオリジナルセットでコーディネート♪
飾り台75㎝の二曲屏風(にきょくびょうぶ・)で飾らせて頂きました。
★「え?そんなことできるの?」と思われる方もいらっしゃいますね。コラムの最後に解説をさせて頂いております。
斜めから♪
シルバーの屏風は錫箔を全面に張り込んだ、縁の無い本仕立て屏風です。
全体がスッキリとし、主役の甲冑を引き立ててくれています。
うわさの「緋 日の丸」威しです。
手間のかかる威し方(おどしかた・紐の通し方)で見事綺麗な日の丸を表しております。
かっこいい三つ鍬形です。
御来店頂いたお嬢様は「できたら小さいタイプ」、お母さまは「この鎧が気に入った」、とお二人の意見を取り入れてのご案内♪
背景の銀地に金の「松」と「月」、忠保さんの鎧の色調が見事にマッチしました♪
それでもお嬢様は「ちょっと大きいのでは?」と言う表情、しかしながらそこは親子の絆です。
御祝をしてくれるお母さまに「選ぶ権利」があると言う様子で、最後はお母さまに任されました。
行く末、「お母さんが選んだくれた五月人形」、またお孫様も「おばあちゃんが選んでくれた僕の五月人形」と言って頂けると思います。
「形」に残る贈り物、その形には沢山の「思い」や「願い」が込められている。
「初節句」日本の素晴らしい伝統行事です。
その仕事に携わる私、もっともっと精進致します。
四曲屏風、二曲屏風の特徴
四曲屏風(三曲屏風)は囲い込むスタイルの屏風なので、甲冑の両脇に「袖枠(そで枠)」が来ます。ですので、幅をゆったり取った飾り台にしなくては圧迫感を感じます。
それに対し、「二曲屏風」は背が高く、屏風全体が甲冑の背面に来るので、両サイドが解放された状態になります。ですので、弓と太刀も一般的な四曲と違い主役の甲冑に近づけて飾っても圧迫感を感じません。
ですので、幅を抑えオシャレな飾りつけが可能となります。
しかしながら、デメリットもあり、二つ折りにしている部分の角度が必要となっている部分の奥行が必要となってしまいます。
サイズに合わせ、ご予算に合わせ、お好みに合わせコーディネートさせて頂きます♪
大好評♪ 『福順号 注目の五月人形』
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