五月人形(鎧・兜) シリーズコラム ~ まとめ ~
今回ご案内させて頂く作品は鈴甲子雄山さんの作品「婆娑羅」です。
読み方は「ばさら」と読みます。
恥ずかしながら、作品名の「ばさら」は響きがかっこ良いだけで名付けたものと思っていました。
しかしながら、あらためて調べてみると、
ばさら・・・・身分秩序を無視して公家や天皇といった時の権威を軽んじて反撥し、奢侈な振る舞いや粋で華美な服装を好む美意識であり、後の戦国時代における下剋上の風潮の萌芽となった。足利直義主導の下に、室町幕府の基本方針として編まれた『建武式目』では、ばさらを禁止している。ばさらに対して批判的な古典『太平記』には、足利氏筆頭執事の高師直や、近江国(滋賀県)の守護大名の佐々木道誉(高氏)、美濃国(岐阜県)の守護大名の土岐頼遠などのばさら的な言動・行動が記されている。これらの大名「ばさら大名」と呼称されている。
(ウィキペディアより引用)
という意味の様です。
「権威、位にとらわれず、我が道を行く」、
「そんな意味を含んで制作されたのかな~」と勝手に感じています(笑)。
南蛮甲冑にマント、弓太刀も特殊制作されたタイプとなっており、黒でまとめております。
まさに「我が道を行く」かっこいい鎧です。
「仕立て」や、「デザイン」の意味を知ると、見る側の視点が変わり、作品の良さがグッと引き立ちます。
当店ではできる限り工房、職人の「思い」を伝えよう努力しております。
今回の「ばさら」勉強不足でした。
すいません、雄山さん。
もっともっと勉強します。
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