専門店は千問店② ~ 日本屈指の甲冑師 大越忠保 編♪ ~
2013年度の素敵な五月人形シリーズです♪
トップバッターは日本を代表する甲冑師「平安武久」さんの作品からです。
今回は前年コラムでもご案内させて頂いた「魔鏡兜」です。
中央の前立(まえだて)の鏡に光を当てると、反射した先に薄らと不動明王が現れ「厄」を追い返してくれます。※くっきりと見える訳ではございません。
細部の細かい金具、デザイン性、何とも素敵です。
弓と太刀も色調を合わせオシャレにコーディネートです。
一般的には矢は二本矢タイプでボリューム感、全体に力強さを出すのですが、
こちらは一本矢タイプでシャープに見せ主役の兜を引き立たせております。
材質も一切プラスチックを使用されていない弓太刀職人こだわりの品です。
下の箱は桐箱となっており兜部分をお仕舞い頂けるようになっています。
描かれている「鯉」はプリントではなく直接手描きとなっており、なんとも迫力があります。
男の子の節句には欠かせない「鯉」、難関である滝をのぼる、すなわち「登竜門(とうりゅうもん)」を越えると龍に生まれ変わり、立身出世の象徴と言われております。
詳細画像はこちらをご覧ください♪
袱紗(ふくさ)は紺色で、日本古来から愛されている柄「松」です。
松は長寿を表す木とも言われ、また枯れ落ちる際に葉が二本一緒に落ちる事から「夫婦円満」の木とも言われております。(年老いてもずっと二人という意味)
屏風の柄も中央部分には五七の桐(ごしちのきり)の唐紙を使用しており、それをはさんでいる上下の紺色部分は和紙ではなく「綿」を使用し風合いも良く、こだわっております。
画像では分かりにくいですが、屏風同士のつなぎ合わせ部分の蝶番(ちょうつがい)も一般的な金具タイプではなく、オシャレに「紐つがい」となっています。
職人が仕上げる時の手間はかかるものの、隙間が空かず視覚的にもかっこいいです。
紺の屏風、紺の弓太刀、紺の袱紗にポンっと深みのある朱赤(しゅあか・オレンジに近い色)の忍緒(しのびのお・兜の首紐のこと)がグッと全体を引きたててくれています。
サイズも奥行を意識し、コンパクトに幅65cm、奥行35cmと現代の住宅事情に合わせての見事なセッティング。
デザイン、質感、仕立て、素敵なセットとなっております。
ん~、オシャレでかっこいい(笑)。
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