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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

実家が寒い!赤ちゃんの安心・健康を考える無垢フローリングとは

2019年3月25日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:リフォーム 親&実家

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: フローリング 素材フローリング 工事

初めての出産は慣れないことだらけ。2人目、3人目の出産も、幼い上の子どもの面倒を見ながらなので、産後の負担を想像すると不安はいっぱいでしょう。
そこで「やはり里帰り出産はありがたい!」と考える方もいらっしゃるようです。

でも冬場が出産予定の場合、「古くなった実家の寒さが気になる…」という声も聞かれます。
家族が増えるおめでたい節目に、赤ちゃんのための寒さ対策や、健康的な無垢フローリングのリフォームを考えてみませんか?


【杉の無垢床の上なら赤ちゃんはご機嫌です】

里帰り出産時に知る!今まで気づかなかった実家の寒さ
赤ちゃんを授かった時、「どこで出産するか?」という話になるかと思います。今住んでいる地域と実家が離れている場合、実家に近い病院で出産をし、産後の母体をゆっくり回復させながら、実家で育児をスタートさせるのがいわゆる「里帰り出産」です。

親御さんのフォローがあるため、里帰り出産はありがたいと考える方も多いでしょう。ところが冬に里帰り出産し、実家の意外な寒さを知って、大慌てするケースもあるようです。

築年数が経過した実家のすきま風。冷え込みのひどい夜から朝まで、授乳は3時間おきに続きます。布団から出るだけでどんどん体は冷えていきます。
赤ちゃんを毛布にくるんで耐えながら、地域によってはまるで外にいるような感覚を覚えたという極寒体験も聞かれます。

また、お風呂場の寒さが尋常ではなく、生まれたばかりの赤ちゃんの入浴は気が気じゃなかったなど、冬の出産ならではのお話もあります。

長年暮らした懐かしい実家も、時が経ち経年劣化が進んでいます。


【寒い吹き抜けの対策です】

寒さから守りたい!赤ちゃんが快適と感じる室温・温度とは
赤ちゃんは寒さが大の苦手です。赤ちゃんにとって快適な冬の室温は22〜23度といわれます。生まれたての赤ちゃんはお母さんからの免疫で守られていますが、病気と無縁というわけにはいきません。冬特有のインフルエンザやウイルス性の病気はとても心配ですね。

ウイルスが活動しにくい温度や湿度対策、環境づくりは育児の大切なポイントです。

寒さから守ってあげるのは親の役目。でも、暖房器具によって、あたたまり方に特徴があることを踏まえておきましょう。エアコンを使用する場合は、天井付近にあたたかい空気がたまりやすく、小さな赤ちゃんにとって快適な暖がとれない場合があるので気をつけましょう。

エアコンや温風ヒーターで感じるのは、ドライヤーを当てられているような、大人でも水分が奪われる感覚。灯油ストーブなども空気が乾燥しやすく、しょっちゅう換気が必要な場合があります。

ハイハイの時期を迎えたら、床暖房のあたたかさは理想的ですが、現実的にはすべての床には施せないため、床暖房の範囲外に出ると急な寒さが驚きとなって伝わります。

レイアウトの事情で赤ちゃんのベッドを窓際に置く場合、冷気対策は万全でしょうか。
カーテンは床までの長さのものを使用し、窓とカーテンの間に窓際ボードを設置してはいかがでしょう。
窓ガラス用の断熱シートを利用する、就寝時には雨戸を閉めるなど、断熱性の高まる工夫で暖房効率を考えましょう。

湿度をキープすることも大事です。湿度を高く設定しておくとウイルスは活動しにくいので、50〜60%を保っておくといいでしょう。60%を超えるとカビが発生しやすくなります。
加湿器の中でウイルスが繁殖しないように、加湿する水自体を高温殺菌するスチーム式のものがおすすめです。


【大きな出窓の寒さ結露対策は、樹脂内窓です】

実家の寒さ対策を考えるとき!子育てにおける無垢フローリングのメリット
フローリングとは一般的に合板フローリングをいいます。板の表面に木目のシールを貼りコーティングしたものと言えば、イメージしやすいかと思います。

合板を主体とした複合フローリングは、薄くスライスした樹木を重ねるため、木の細胞や空気の層が断ち切られています。接着剤で固めて、表面にウレタンなどの保護塗料を使っているので、どうしても冷たい感触が体に伝わります。合板フローリングのヒンヤリとした感覚を経験したことはありませんか?


【松の無垢床を増貼りしました】

無垢フローリングは天然の木材で作られた床を指します。見た目のおしゃれな風合いも人気の理由ですが、空間をあたたかい印象にし、合板よりも足触りが柔らかいので、ほっとするような気持ち良さが感じられ、うれしいことに冬でも冷たくありません。

無垢材は空気層が含まれるので、保温性があります。多少のキズの補修もOKで、住むほどに家族の歴史が刻まれ、味わいのある雰囲気に変化していきます。

自然素材に触れながら子育てできるのは魅力です。私は「木の家で暮らすことは森林浴をしながら暮らすこと」と考えています。

寒さによる結露が続く時期は、室内の劣化が加速します。冬の結露の放置によって家はカビやダニが発生します。

室内は乾燥し過ぎても湿り過ぎてもいけないものです。無垢材の耐久性は樹齢の2倍と言われ、いわば一生もの。湿気を吸ったり吐いたりする調湿力も半永久的で結露防止に役立ちます。

実家で暮らす親御さんの寒さ対策のためにも、実家のリフォームを一緒に考えてみてはいかがでしょう?

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髙岡恭平

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髙岡恭平(森林浴生活株式会社)

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