年老いた親の家をリフォーム!健康に配慮したリフォームとは?

髙岡恭平

髙岡恭平

テーマ:リフォーム 親&実家


【森林浴生活の新しいショールーム】

就職や結婚を機に家を離れ、長い年月が過ぎた頃。
実家で暮らす親の暮らしぶりが気になる時期が訪れます。
巣立った家は古びた佇まいとなり、歳を重ねた両親が生活するには不安な動線、老朽化した不便な設備などが目に付き、離れているからこその心配が生じてしまうようです。
近頃「親の住まいをリフォームしたい」との相談が増えています。

リフォームの要望を聞き取り、親の心に寄りそうような家づくりを
歳をとればとるほど、住まう場所には重きを置きたくなるものです。また、多くの親御さんが「できるだけ長く、子どもたちに頼らず、自立して暮らしたい」と願っています。

これからは人生100年時代と言われています。65歳定年で考えても、リタイア後に35年という長い時間が流れます。

子どもにとっては、その第二の人生をいかに元気で快適に過ごしてもらうか。親の暮らしを考え、今後の不安を解消するため、実家のシニアリフォームを検討する方が増えています。

段差を失くしたり、廊下を広く取ったりするバリアフリー設計は不可欠かもしれません。寒さや暑さ対策なども必要な項目です。でも、設備だけで快適な生活が望めるわけではありません。

その家でどんな暮らしがしたいのか? どんな生き方をしたいのか?
できる限り、親御さんの心に寄り添うリフォームを心がけたいものです。

そのためにもプロを交えた対話を重ね、住まう人の満足度をアップさせる間取りの考慮、快適性や安全性の向上を図る工夫で、心身の負担を少なくしてあげましょう。



【急激な温度変化は、高齢者には黄色信号です】

高齢者が受け入れられるリフォームとは?気をつけたい間取りの変更
慣れ親しんだ家の中には、決まった生活動線が存在します。そばで見ていて使い勝手が悪そうだとしても、動きづらそうに感じる間取りでも、当の本人にしてみれば、身に付いたスタイルとなっていることがあります。

特に高齢の方は新しい環境に順応しづらく、間取りを新しくすることに抵抗を感じる場合もあるようです。よかれと思って今風の間取りにリフォームしても、かえって戸惑い、日常の不安を生むケースもあるのです。

自分の足で移動し、自分で排泄や入浴ができる住環境を整えること。今の健康状態を維持する意味での断熱リフォーム、安全を考えた防犯リフォームを優先する実例が増えています。

同居や、いずれ家を引き継いで住む予定がある場合など、長期活用を視野に入れたリフォームが必要なご家族もいると思います。

費用や工期を抑えるためにも、大掛かりな解体工事を避け、既存の建物を活かす方向で考えるのが現現実的だと言えるでしょう。

暑さ&寒さ対策は要!親の健康面に配慮するなら断熱リフォーム
近年、夏場の気温は上昇するばかりです。観測史上最高の気温を全国各地で更新する中、「暑い日は家の中にいれば安全」という神話が、もはや崩れつつあります。

自宅にいながら熱中症を起こすケースが増えているからです。特に65歳以上の熱中症患者のうち、約6割が住宅内で発症しています。

また、冬場の入浴時に起きる高齢者のヒートショックも、年々その数が増えています。居室と脱衣場、浴室を出た時などの温度差により、血圧が急激な変動を起こしてしまうもので、死に至ることもあります。

築年数の経過した家では、断熱材が入っていない場合も多いです。そのため、猛暑の時期には「エアコンをつけているのに涼しくならない」、真冬の寒さ厳しいおりには「暖房がまるで効いていないみたい」という状態になりやすいと言えます。

家電製品をフル稼働しているのに、暑さも寒さもしのげないとなると本当に危険です。住宅環境の不備によって健康を害することは避けたいものです。高齢者の家のリフォームを考えるとき、ぜひ注目していただきたいのが「断熱リフォーム」です。

断熱リフォームするならどんな場所?その効果は?
家の既存の形はそのまま利用して、断熱性能を向上させるリフォームプランを考えてみました。



【弊社が実用新案を取得した杉の置き床生活】

【床のリフォーム】
今ある床下地材はそのままに、表面を覆っているカーペットや畳を撤去。床の水平レベルを調整しながら、断熱材を設置します。その上に新たにフローリングを敷き、バリアフリー仕上げにしていきます。
この時点で、断熱効果とともに段差の解消もはかれます。予算が許せば、リビングなど長い時間を過ごす部屋に、床暖房を導入することも検討してみてはいかがでしょう。



【弊社が特許を取得した木製内窓】

【窓のリフォーム】
太陽の光や風を取り込む窓は、外気と接する重要な場所です。
既存のアルミサッシの室内側に内窓を設けると、暖房時のあたたかい空気が逃げず、窓の近く特有のひんやりした体感も軽減することができます。

南向きなど方位によっては、日射遮蔽タイプのガラスを用い、夏の強い陽射しを和らげることも可能です。こうした配慮なら費用も抑えられ、高齢の方に負担となる長い工期も短縮できます。また、二重サッシにすることで防犯面でも安心と言えます。

1980年頃に省エネ基準が制定され、以後、日本の住宅の断熱性能は進化してきました。だからこそ築30年ほどの家と現代の家とでは、断熱に関して大きな隔たりがあることを知っておきましょう。断熱リフォームは心地よい室内環境づくりに繋がります。

こんな断熱リフォームに興味のある方はこちら→forestreform.co.jp/

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髙岡恭平
専門家

髙岡恭平(福祉住環境コーディネーター)

森林浴生活株式会社

暑くない・寒くない・湿気ない...おまけに結露やカビもない。外気温に左右されない健康と家計に優しい断熱リフォームが得意。スギやヒノキ等の天然木は断熱・調湿効果に優れ、住まいの温湿度を快適に保ちます。

髙岡恭平プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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