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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

こんなに暑いなら一層の事、ふすまを御簾戸に代えてみませんか?

2017年8月6日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション 和室 

コラムカテゴリ:住宅・建物

8/6のyahoo天気の最高気温予報は、大阪38℃、京都・奈良37℃、大津・和歌山36℃で私の地元神戸でも35℃です。これはもう殺人的な暑さですね。
①自宅モデルルームでは木製内窓と杉の置き床生活で窓・床断熱
②事務所ではガラス遮熱フィルムと木製内窓の窓断熱
で、ほぼ完ぺきな夏対策を採っています。
それでも事務所では天井カセットエアコン26℃設定ぷらす扇風機でないと快適ではなく、喉が渇くので水をかなり飲んでいます。熱中症対策です。僕の熱中症の兆候はふくらはぎがツリ気味になります。そうなる前にこまめな水分補給です。


【中太の葦に漆塗り曲げ加工の化粧下板】

これらの御簾戸は昔のお金持ちが当時の建具屋さんに作らせたものですから、凝ったデザインが多いのです。


【赤っぽい中太葦に漆塗り化粧板】

マンション和室の鴨居の高さが1870㎜程度であれば、下に古材を足す加工をして高さを合わせます。
バリアフリー仕様のマンションでは1900~2030㎜の高さの鴨居がありますが、これだけ高くなると鴨居をもう一段加える形になります。


【細めの葦、横張が珍しい下すき間なしの化粧板】

御簾戸は夏障子とも呼ばれます。この涼しげな古建具を眺めて夏の涼しさを感じるのです。
自宅モデルルームでも採用しています。
息子夫婦が泊まりに来た時などは閉めますが、以前の襖を占めた時に比べて圧迫感がなく、経年美化したこの自然な色はどんなカラーの部屋にも合うのが不思議です。


【中太葦のオーソドックス、煤竹の押さえが効いています】

御簾戸の話をすると必ず冬は寒いのではないかと聞かれますが、実はそんなことはありません。
中太葦の御簾戸は、かなり目が詰まっていて、襖よりは空気が通るという程度です。
風がぴゅーぴゅー通るほどのすき間は有りませんが、リビングのエアコンの冷気は中和室にはしらしらと入ってきますよ。


【中太葦の四方中残漆塗り、取手は竹、中板は古い桐】

この御簾戸は桐板部の色の変化をみると70~80年は経っているかもしれません。保存状態も関係しますが、非常に高度な日本の伝統技術だからこそ、再び使えるのです。



【御簾戸でつくった部屋にはこんな古照明器具もピッタリです】

御簾戸をつかって目で涼むというリフォームを一度考えてみませんか?

こんな天然木や古材を使ったマンションリフォームに興味のある方はこちら→http://forestreform.co.jp/

古建具や御簾戸の施工例をご覧になりたい方はこちら→http://forestreform.co.jp/products/prd05/

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