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髙岡恭平

人生100年時代の健康寿命リフォームのプロ

髙岡恭平(たかおかきょうへい) / 福祉住環境コーディネーター

森林浴生活株式会社

コラム

マンションでも再利用できる木の伝統技術

2016年1月7日 公開 / 2020年4月24日更新

テーマ:マンション 調湿 

コラムカテゴリ:住宅・建物


【5年前に施工した事務所の建具立て】

リフォーム工事というと、古いものを解体処分して新しい材料を持ってきて施工するというのが普通ですよね。
でも、なかなか再利用することができない現実があります。
その理由は…
① 使った材料が再利用できない経年劣化素材である。
② 接着剤でつけていることが多く、材料がきれいに剥がれない。
③ 再利用を考えた技術が使われていない(技術を知らない)。


【ほぞを切って差し込んであった木材を抜いています】

日本の木造建築・家具の技術は、一言でいうと、人の目に触れるところでは「ビスやクギの頭を見せない」のが一番の特徴です。
もちろん、丸せんといって、ビスを揉んだところに丸い木の詰め物をする方法も広く使われていますが、このほぞを切って差し込んで木を組み上げていくのが日本の木造建築技術ではないかと思っています。
家具ではビスケット加工という方法があり、釘やビスは使いません。
見てください。下から金具をあてがって少しずつ抜いています。


【建具立てにしては、「長ほぞ」ですが、しっかりしています】

釘やビスを使わないで組み立てる技術の裏には、それをうまくはずす技術があるということです。
金属のつっぱり棒をあてがって回しながら木を持ち上げてうまくはずしていきます。
木材に傷をつけることなくはずすのは見事というしかありません。


【きれいに外れた建具立て】

この建具立ては、新たにつくる倉庫の中で利用します。外した後のコンクリート壁には、支えていた2本の化粧柱を固定していた小さなビス穴が6ヶ所かあるだけで全く気になりません。
取り付ける技術、はずせる技術が確立している日本の大工さんの技ですね。


【接着剤やビス・釘を使わない杉の置き床生活(特許出願中)】

この場所はお客様の目に触れない場所なので、ビス頭を隠す必要がありません。
壁を支えている無垢の柱にしっかりビスで固定して貰いました。
再利用するのは単にもったいないだけではありません。
今回は最初の施工から5年経っていますが、木目や木肌が美しくなっているから使いたくなるのです。

森林浴生活の再利用可能製品というと、杉の置き床生活がそれに当たります。
置き床生活は、賃貸住宅でも可能です。接着剤や釘・ビスを使わないので、既存のフローリングやカーペットを傷つけることはありませんので、次の住まいに持って行くこともできます。経年美化する無垢材商品だから出来る技ですね。

森林浴生活は、無垢材といういつまでも美しいオリジナル商品で、マンション生活の悩みを解決・改善する会社です。

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