「管理規約」もクリアする天然木のマンションリフォーム
【サンヴェール須磨妙法寺モデルルーム】
正直なところ、2011年12月の事務所開きの時点では、「オリジナル商品」をどれだけ開発することができるか、半信半疑でした。事務所開きの5か月前に第一号モデル(サンヴェール須磨妙法寺202号)を完成させて住み始めた時の夏、足元の爽やかさと木製内窓の冷房効果に手ごたえを感じ、寒くなればなるほど温度差効果を発揮する木製内窓とスリッパの要らない無垢床の暖かさにこの事業の意義を確認しました。
「無垢材を使えば、マンションを戸建に負けない高断熱&省エネ快適空間に変えられる」
【乾式二重床工法】
課題は従来の施工方法では、お客様が発注しにくいという現実でした。
乾式二重床工法による無垢床工事の問題点は次の通りでした。
① 遮音規定をクリアするためには、床から約700㎜も上がることになり、2400㎜天井高さでは圧迫感を感じる。
その高さゆえに床の部分リフォームが出来ない点です。
後日、もう少し低くできる遮音材を見つけましたが、この方法はスケルトンリフォームに適した工法だということです。
② 仮住まいをしてまでリフォームしたい人は、ほとんどいないという現実です。当初は工事期間中の仮住まいを用意しようかとも考えていましたが、希望される人は少ない。
【栂の木製内窓(特許取得済)】
当初、木製内窓は杉材を使いましたが、杉の木目を「和」と捉える人が案外多く、マンションは洋室が多いので栂に変更しました。また、当初は窓枠を全て解体して新たに木枠を入れましたが、結露などで傷んでいる木枠は下だけで、築30数年のマンションでも左右上の窓木枠は健在でした。
工事省力化と安定した窓枠を考慮して、現在の特許取得工法に変更しました。左右上はカバー工法、下が新たな木枠に入れ替えるやりかたです。アルミサッシ枠に付着する結露対策にも効果がありました。
【杉の置き床生活 ベルエール西神南・前モデルルーム】
床の問題を解決したのが、杉の置き床生活です。
① 既存のフローリングやカーペットに接着剤やクギ、ビスを使わずに固定できる。
② 高さが約20㎜しか上がらないので、部分リフォームも問題ありません。
③ 取り外しが自由なので、水漏れやトラブルの時にも簡単対応できるのです。
何度も改良を加えて、この度、特許出願ができました。先日最終回だった下町ロケットに出てくる特許は、最先端技術にのみ利用されるピンポイントの優れたものですが、私が目指す特許は、世の中にどこでもあるマンション全てに利用可能なものです。
戸建に比べてマンションは、中古物件も多く流通し、一見気軽に売買されているような印象を受けます。それは、新築時からの値下がりが大きい物件が多いので、所有者自身が価格的に二束三文になった家に住んでいるという半ば自暴自棄的な感情論です。
実勢価格に関わらず、マンションを快適に長く住めるようにするのが私の方針です。
【一年中使える通風・採光・断熱の木製内玄関扉】
窓と床の次は、玄関部分の断熱化です。マンションは防火規定の絡みでスチール製です。
鉄はアルミについで暑さ、寒さの影響を受けやすく、玄関は結露も発生する場所です。
木製内玄関扉は、3度の改良の結果、一年中使えるオールシーズン型を昨年12月に発売しました。通風・採光・遮熱の3機能を持つマルチ商品だと自負しています。
本当は、コンクリート外壁の断熱性を上げたいのです。内部の吹付断熱材が経年劣化して断熱効果が落ちてきている現実を知っているからです。が、共用部ゆえに外側は触れません。この部分は今後の課題です。
今まで、4回モデルルームをつくり、その中でオリジナル木製商品の検証をしてきました。
ほぼ、断熱や耐久性の検証が終わりました。窓の木製内窓は特許を取得し、床の杉の置き床生活も特許出願できました。
次のテーマは、無垢材で高断熱・省エネ空間になったマンションで、どうやって楽しく暮らすかということです。
そこまでしなくてもよいと考えるか?
それくらいしておいた方がよいと考えるか?
それはあなた次第です。
こんな杉や桧を使ったマンションの高断熱リフォームに興味のある方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/
須磨区で上記のモデルルルームをご覧になりたい方はこちら⇒http://modelroom.forestreform.co.jp/
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