ホームページのお客様の声？

常々、疑問に思っていることがあります。
建設会社やリフォーム会社のホームページを見ると、必ずそこに注文をされたお客様やその家族が嬉しそうに写っている写真があることです。


【私と妻です！　二人で頑張っています】

本当に同意されているのか、僕的にはとても疑問です。私自身はこんな仕事を始めましたので、出来れば多くの人にこの〇〇な顔を見てもらいたいと思っていますので、ネットにあげることに躊躇いはありません。
でも僕が身勝手な仕事をしたり、まして犯罪者になったらこの写真が世間を駆け巡るんだろうなという意識はあります。

でも、お施主様には私達にはわからないご事情があるはずなのです。
だから、ご本人を特定しやすい顔写真は、やめた方がよいと思うのです。

考えすぎかもしれませんが、一枚の写真で思い出したくない過去が知られてしまうかもしれません。
断っておきますが、これは想定の話です。
例えば、異常者に付きまとわれるストーカー被害なんて恐ろしいもんです。

施工写真にしても、特定出来ない状況なのに一切の掲載をしないで欲しいと言われたこともあります。
勿論、即時、削除です。
そのお客様とは今も、とても良好な関係です。


【夏はサラサラ、冬はほっこり暖かい杉の置き床生活（商標登録済）】

そんな中、あるホームページ制作会社の経営者からこんな話を聞きました。
「この建築会社のお客様写真は、お施主様ご本人ではなく、社員の家族なんです」

一瞬、この会社インチキやんと思いましたが、逆にお客様のことを第一に考える良識があるのだと思い直しました。
何と言っても協力している社員さんの家族が偉い！
本当はモデルを雇うのが理想でしょうが、経営者も辛い（≧∇≦）
多分、世間の殆どの会社がそうなんだろうな。

私も、マンションを天然木リフォームしてくださったお客様から、喜びの声をたくさん頂いています。
でも、直接、ネット上で宣伝して頂くなんておこがましいと思うのです。
テレビショッピングなんか、嘘くさすぎます。

でも、中にはお施主様が本当に喜んで協力して下さっているケースもあります。
ネット社会では、経営者はお施主様の未来に責任があるのです。
自分が何らかの理由で世間から非難されるようなことがあったら、それはお施主様の名誉を傷つけるのです。


【だから、いつでも見れるモデルルームを用意しています】

ついでに言うと、私はお施主様宅の完成現場見学会はしない方針です。
特に中古で買ってリフォームしてから、新たに入居するケースです。
知人もまだない中で、お施主様よりも先に不特定多数の他人が優先的に内覧するのは良くないと思います。

業者側からすると、色んなパターンの現場をお客様に案内できればいいに決まっていますが、そこは我慢すべきだと。

本当に気に入ったリフォームをした家には、自分の好きな人を呼んで楽しむのが最高だと思います。

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