数少ない物入で、有効かつ美しく収納する!

髙岡恭平

髙岡恭平

テーマ:マンション 収納家具

総じてマンションは個室が狭く、収納も少ないというのが大方の意見です。それに輪をかけて使いにくくしているのが、耐力壁や電気設備、それに折れ戸等の建具です。
① 間取り図では広いクローゼットだと思っていたが、耐力壁で奥行は50㎝しかなかった。
② 分電盤が物入の中にあって、いざという時のことを考えるとそこには収納できない。
③ 折れ戸は、物入の端のものの出し入れがしにくく、周辺に近接して家具が置きにくい。

特に玄関周りは、きれいにしたいというのが住む人の本音ですが、そんなことはお構いなしにコスト重視で設計されているのが新築マンションの実態です。


【物入を無垢板を使った木製建具で美しく仕上げました】

上に見えるのが分電盤です。ふた付の新しいものに替えました。実は、当初、物入の中にありました。
20年近くも住んでいれば、不測の事態で、一度や二度は落ちることもあります。
また、家電製品やパソコン等が家庭内で増えた時などはよく落ちます。
そのたびに、真っ暗な中で収納物を出し入れしているようでは話になりません。


【元々は、金属の折れ戸、個室の収納扉も同様でした】

金属の折れ戸は個人的には大きらいです。
手触りが冷たい。
開閉時に金属独特の音がする。
声などの残響音が響く。
リフォーム時に全く加工ができない。
内部が湿気たら、金属ではどうしようもない。
だいたい、人が寝起きする部屋の壁面に大きな金属面があるのは違和感そのものです。


【杉の積層板をマクラ棚にして、ベニヤ板を貼り、棚受けの金属レールを設置】

杉の積層板と栂と杉の木製建具が、内部の調湿に一役買ってくれることを期待しています。
無垢材には、自然な湿度の吸放湿効果があります。
ベニヤ板はそんな性質や通気性は全くありません。
荷重がかかっても良いように金具をしっかり止める為です。
新築時に貼ってある石膏ボードでは役に立ちません。


【棚受けのレールを左右4本づつ、計8本取り付けました】

写真では見にくいのですが、奥行が80㎝弱ありましたので、棚板を奥行30㎝と40㎝にして、奥と手前で棚の高さを変えられるようにしました。色んなサイズのものを入れるのが、このような廊下にある物入の役割です。

棚板を小割にすると、収納物を入替する時も楽にできます。
勿論、日頃の出し入れも自分好みに簡単にできます。
唯一、残念だったのは、内部天井に照明を仕込む提案をしなかったことです。

最近、マンションという建物は、命や財産を守る点、外観が定期的に美しくなる点など戸建にくらべると住んでる人の経済事情にあまり関係なく、街の財産としても評価できるとしみじみと感じています。

中古になっても人が便利で快適に暮らせる工夫をもっと考えていきたいと思います。

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実際に工夫された収納を見学したい方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html

収納が使いやすくなったマンションを買いたい方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/mansion/

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髙岡恭平
専門家

髙岡恭平(福祉住環境コーディネーター)

森林浴生活株式会社

暑くない・寒くない・湿気ない...おまけに結露やカビもない。外気温に左右されない健康と家計に優しい断熱リフォームが得意。スギやヒノキ等の天然木は断熱・調湿効果に優れ、住まいの温湿度を快適に保ちます。

髙岡恭平プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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