暖かく湿度をタップリ含んだ風がつくる「外結露」の意味は?

髙岡恭平

髙岡恭平

テーマ:マンション 窓断熱

ここ数日、気温の高い雨模様が続いていました。桜の散らし雨になったのは残念ですね(お花見にいけてないし…泣)。
「外結露」とは、私がとっさに思いついた造語ですが、鉄筋コンクリートのマンションや店舗では、窓ガラスの外側に結露がたっぷりとつく現象が起こりました。


【室内側の結露は、ボンドで貼った床も浮き上がらせます】

ガラスの外側につくこと自体は問題ありませんが、知ってほしいのは今の時期はまだ、マンションは屋外よりも室内が冷えた状態のままだということです。
コンクリートは蓄熱性が高いので、あたたまりにくく、冷めにくい。冬の間に冷え切ったコンクリートは、春が来てもあたたまるのには時間がかかります。したがって、外が暖かくなっても、室内が寒い時期がしばらくあります。(逆に、夏は日中にたっぷり熱を溜め込むので、夜になってやや気温が下がっても暑さが続くのです。)


【廊下を流れる結露の川?】

このマンション独特の春先現象は、思いがけない体調不良をもたらします。
外よりも中の方が暖かいという思い込みが私たちにはありますので、家に帰った時につい油断をしてしまうのです。この時期は、家に帰ってきた時に1枚服を着た方がよいのに、つい習慣で薄着に着替えてしまうのです。

アルテピア1番街にある事務所には、外結露が発生しました。理由は、事務所はまったく断熱工事をしていないので、中と外で完全に温度の逆転現象が起こったからです。


【アルテピアモデルルームの木製内窓】

自宅を兼ねているアルテピアモデルルームには外結露はおこりませんでした。
その秘密は、木製の内窓と杉の置き床生活でリフォームされているからです。窓と床を遮熱することで、室内にはコンクリートの冷えと外気温の変動が伝わりにくくなっているのです。


【アルテピアモデルルームの杉の置き床生活】

それにしても桜の季節が終わるころに、雪が降って真冬並みになるなんてとんでもない気候になったものです。
一年を通じて外気温や湿度に影響されにくい住まいづくりをしておかないと、健康も家計もたまったものではないと実感する今日この頃です。

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髙岡恭平
専門家

髙岡恭平(福祉住環境コーディネーター)

森林浴生活株式会社

暑くない・寒くない・湿気ない...おまけに結露やカビもない。外気温に左右されない健康と家計に優しい断熱リフォームが得意。スギやヒノキ等の天然木は断熱・調湿効果に優れ、住まいの温湿度を快適に保ちます。

髙岡恭平プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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