「押し込む収納」から「見せてもOK」収納へ
神戸市須磨区横尾にある横尾団地は、鉄筋コンクリートのパネル工法(?)で建てられているので、天井に構造上の梁(はり)が出ないことは先日このコラムでも申し上げました。
でも、その分、間仕切(まじきり)壁に外壁と同様の厚みの耐力壁が配置されています。
【横尾団地の居間と和室を仕切る壁】
居間と和室とが引違(ひきちがい)のふすまで仕切られていますが、右側の壁は厚い壁ですね。
【横尾モデルルームを解体したときの同じ場所の写真】
コンクリートの耐力壁になっているのがよくわかりますね。
ちなみに、このコンクリートの壁にモノを掛けるには、アンカーを撃ち込まないとビスはもみこめません。
コンクリートに穴を開けられる電動ドリルが必要になります。
【横尾モデルルームで解体した間仕切壁】
横尾団地の居間は2部屋の和室に接しています。6畳の和室に接している壁がコンクリート、4.5畳の和室に接している壁が、ハニカム状の紙を埋め込んだ解体可能な間仕切り壁です。
左側の塩ビ管は、天井からおりてきている電気配線の通り道です。
【横尾モデルルームの古建具を使った居間と続きの和室】
従って、4.5畳側の和室の壁を取り除いて洋間にすれば、居間を広くできます。
また写真のように続き和室にして可変空間にすることができます。
でも、もともと横尾団地の間取りはダイニングキッチンとリビング、そして独立動線のある和室が3室あり、しかもどの部屋にも窓があるので、夫婦+子供2人が楽に住める間取りになっています。
ですから、皆さん、あまり間仕切り壁を撤去しようとはしません。
【引き違いのふすまスペースを利用した本棚】
家族が多ければモノが増えるのが道理です。そこで部屋を極力狭くしないで、おしゃれな整理整頓スペースを居間に作ったのがこの写真です。
2本の鴨居(かもい)と敷居を利用して、一方は片引き戸用に、一方を本&CD棚の背板用に使い、コンクリートの壁厚をフルに利用しました。桐の板なので和室側から見ても見映えがよいのです。
棚板の数も間隔も自由に可動できるように、4本のレールを埋め込んであります。
マンションリフォームでは省スペースの空間利用がとても重要ですね。
このように、狭い空間に無垢材を使っておしゃれにリフォームすることに興味のある方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/top/index.php
実際にモデルルームをご覧になりたい方はこちら⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html