横尾団地、壁厚を利用した杉と桐の本&CD棚
奥が床の間、手前が仏間
(須磨区横尾7-3 横尾4団地 モデルルーム⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html)
昨日、母の百ケ日の法要が無事終わりました。人の死は運命ですが、親の死は子供にとっては突然の悲劇で、親は仏間(仏壇)で弔うことになります。
マンションという限られた空間の中で、仏間という聖域を確保するのは簡単ではありません。その理由は…
親が亡くなることを想定して生活していない
親の実家には仏壇があるから、考えなくていいと思っていた
母は難病を患っていたので、そう遠くない日にXデーが来ることはわかっていました。ですから、予め、仏間を用意することができました。私は、仏壇は一家にひとつと考えていましたが、実はそうでもないことが葬儀をしたベルコさんの話でわかりました。
ベルコさんの仏壇部の話では、なんと葬儀をされた9割の人が仏壇を買われるというのです。核家族化が当たり前の世の中です。実家には仏壇があるが、遠方なので頻繁には行けない。だから、亡き親を忍ぶために買う…予め、想定した行動ではありませんね。
さあ、どれくらいの大きさの仏壇をどこに置いたらよいのかということになります。
仏壇には大きく分けて3つのパターンがあると思います。
古建具と古材、漆喰を使ったマンションの和室
①和室の床の間の横に置く昔ながらの和風仏壇。
⇒戸建に多く見られた形ですが、今のマンションには和室すらない、まして床の間もない。元々、仏間などは想定していないのが現実です。
和室があっても、家族構成によっては寝室で、押入れには布団がいっぱい。収納の少ないマンションでは貴重なスペースです。仏間に改造するには、家庭全体のモノを「捨てる」という重大決定をして、全収納スペースの見直しが必要になります。
②洋室や居間に家具のようにおける洋風仏壇。
⇒現代ギャラリーなどにいくと洋風の仏壇がずらりと並んでいます。椅子に座って拝め
る高さなので、部屋がそう広くないマンションの居間にはいいかもしれません。
壁面に60cmくらいのゆとり空間があれば後から置くことができるでしょう。
端から端まで埋め尽くすようなテレビ台や本棚はイケナイということになりますね。
③背丈の低い家具の上における位牌をしまえる程度の仏壇。
⇒和室の一角に低い収納タンスとセットで置いてあるのをいくつか見たことがありま
す。
整理整頓という日常課題を持ちながら暮らすマンションで、仏間という聖域を作らなければならないと思う人は、リフォームする際に頭の片隅に入れておく必要がありますね。
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