料金設定の方法
「人が多い所、人が集う所」にニーズあり
コインパーキング経営のスタートは、土地の確保から始まります。
以前、コラムで「どのような土地を確保するかが鍵になる」と、お書きしましたが、今回は、その「土地探しについて」もう少し、丁寧に確認していきたいと思います。
では、コインパーキングに適している土地について復習しましょう。
最優先事項は、「人が多い所、人が集う所」でした。
駅の周辺の商業施設などが一番に連想されます。
確かにコインパーキングに駅周辺エリアは、おすすめでしょう。
ただし、ここで注意したい点は、ユーザーとなるターゲットは車で移動するドライバーたちだということです。
たとえ、駅から離れていたとしても、学校、病院、スポーツ施設など…大型施設周辺で、近くに駐車場があまりない所なら適していると言えます。
また、商業施設や病院などの建設予定地や再開発エリア、新設の駅…などの開発予定地もコインパーキングの候補地になります。
「駐禁取り締まり強化エリア」も最適
2006年度から道路交通法が改正され、これを契機に駐車禁止の取り締まりが強化され始めました。
全国各地へ、民間から委託された「取り締まり員」が動員されています。
そして、「駐禁取り締まり強化エリア」というものが現在も定められ、各地の警察のホームページから閲覧することができるのです。
「駐車監視員活動ガイドライン」として、取り締まりのエリアのみならず、重点時間まで表示されているので、お礼を言いたいほどですが…。
ただし、指定時間の範囲は長く、ほぼ一日中だったりします。
たとえ、「駐禁取り締まり強化エリア」だったとしても、そのエリアにどうしても車を駐車させないといけない仕事や状況にある人は多いでしょう。
実はこの「駐禁取り締まり強化エリア」こそ、コインパーキングにとって、
最適な場所なのです。
このエリアも土地探しの候補先となりますので、必ずチェックしましょう。
商業地だけでなく住宅地もチェック!
見落としがちですが、商業地だけでなく住宅地にもコインパーキングのニーズはあります。住宅地というと、月極駐車場の方が需要が高いのではないかと思われます。
ただ、住宅地と言ってもさまざまで、街の雰囲気はそれぞれ異なります。
住宅地によっては、そのエリア内に人気の飲食店、エステサロン、クリニック…などがあり、自動車利用のニーズが高まる中、駐車場不足になっている地域があるようです。
そのような街の市場調査は大切です。
穴場をキャッチすることは、ビジネスを成功へと導きます。
また、同じ商業地域でも、表通りに面している土地とちょっと1本入った道側の土地というのでは、認知での部分に差が出ます。
やはり、車の通りが多い表通りの方が認知されやすく1本入ることで、認知されにくいという難点があります。
そこにお店等、人が集まる要素があればニーズはあるでしょう。
パーキングにしたい土地の通りにガードレール、街路樹、電柱等、駐車する際のデメリットになる要素があるのもおすすめできません。
「車を止めにくい」…これは、ドライバーが最も嫌がることなのです。
駐車しやすく、障害物がないか、ということも重要なチェックポイントになります。