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撤退時のリスクの最小化と出口戦略

麻田厚志

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テーマ:コインパーキング経営のメリットとリスク

不動産投資において「撤退=出口戦略」は、最初に考える

不動産投資は、永遠にその状態を維持する必要はありません。
しかし、マンション経営などは、たとえ思うように収益が上がらなかったとしても、建物の都合上、なかなか転用、撤退しにくい形態だと言えます。
不動産投資の経験がある方なら、「売り時」は大切だとご存知でしょう。
「いつ頃、どのような形で売却するか」といったプランニングも立てておきたい所です。

コインパーキング経営はというと、簡単に撤退しやすいビジネスと言えます。そのような意味でも、不動産投資として最適なアイテムなのです。
この「撤退=出口戦略」は、最初に考えておくのが鉄則です。
コインパーキングを始めるにあたって、「売りやすい」こともビジネスとしてのメリットであることをおぼえておきましょう。

撤退コストが小さい、更地のため転用や売却も容易

コインパーキングは、なぜ撤退しやすいビジネスなのでしょうか。
なぜなら、まず、建物が建っていないので解体する必要がありません。
土地は既に更地扱いなので、わざわざ更地にする手間や費用もかかりません。
したがって住宅用の土地としても売却しやすいのです。

駐車場は、アスファルトがはられていますが、そのままで更地としてみなされます。万が一、剥がさないといけない状況になっても、建物の解体費と比べるとリスクは最小限に抑えられます。

また機材は、他の場所に再設置という事も可能です。
その場所で、飲食店や美容系サロン等…まったく別のビジネスも展開できます。
もちろん、駐車場として、そのまま売却することも可能です。
もし、もっと収益効果の高い別の場所へ移転するとしても、機械を移すのも容易ですので、移設のデメリットも回避できます。
撤退コストや転用のリスクが小さく抑えられるのは、不動産投資としては大きな魅力です。

利用者への交渉不要。閉鎖はいつでも自由

同じパーキングでも、月極駐車場であれば、容易な撤退はのぞめません。
契約者がさまざまですし、契約解除の手続きも煩雑ですし、全員の車が別の駐車場へ移動するのを見届けるまでの段取りも大変です。
それら一連のプロセスに時間、費用もかかります。

その点、コインパーキングはいつ閉鎖しても自由です。利用者への交渉は不要です。
何事も柔軟で、オーナーさまの自在に対応しやすいところがコインパーキングのメリットでしょう。
そして、リスクが小さい、何をするのも手軽に実現するといったコストパフォーマンスが高いことは、重要な利点です。
人生は、何があるかわかりません。
駐車場経営というと、とてもたいそうなこと…という感じがしないでもないですね。
ただし、コインパーキング経営なら、何らかの理由で、突然辞めたくなっても、誰にも文句は言われませんし、撤退は容易にできます。
撤退時のコストは低く抑えられますから、プレシャーがかかりにくいトライしやすい投資ではないでしょうか。

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麻田厚志
専門家

麻田厚志

株式会社ディー・エス・エス

土地の一括借り上げ方式ではなく、土地の所有者によるコインパーキングの自主運営を提案。自社にメンテナンス部を持ち、24時間体制で駐車場の保守・メンテナンスを行うなど運営管理を全面的にサポート。

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