コインパーキングの自主運営(パーセルフ)を始めるには
自主運営方式(パーセルフ)の収益率
土地の一括借り上げ方式と自主運営方式(パーセルフ)の2通りがあるコインパーキングですが、筆者は一貫して、オーナーさまには自主運営方式(パーセルフ)をおすすめしています。
一括借り上げ方式では、安定収入と言いながら、採算が合わなければ賃料が下がってしまうという、厳しい現実についてお書きしました。
逆に稼働率がよく収益がある場合でも、賃料の上昇は見込めないので、収益効率としてもよくないのが特徴です。
では、自主運営方式(パーセルフ)の収益について確認していきましょう。
オーナーさまがコインパーキングを運営することで、駐車場の売り上げが高ければ高いほど収入は増加するのが自主運営方式(パーセルフ)の仕組みです。
初期費用等はかかりますが、月々のランニングコストは少額であり、最初に「最大損失額」を把握できるためにリスクも最小限に回避できます。
13カ月目に黒字へと逆転
筆者が経営するディー・エス・エスがご提案させていただいた、オーナーさまの収益状況をリサーチしますと、平均1〜2年ほどで初期投資分を回収なさっているのが通例です。
初期投資額を回収した後は、ぐんぐんと利益が伸びてゆきます。
開始当初こそ、機器代金等の初期投資のためのマイナススタートとなりますが、
たとえばオーナーのAさまですと、13カ月目に黒字へと逆転し、そのまま収益差が広がってゆきます。
特筆すべき点は、収益率が止まらず、横ばいにもならず、上昇の一途をたどっていることです。
これは、土地の一括借り上げ方式では不可能な収益効果で自主運営方式(パーセルフ)ならではの収益率です。
収支予測を算出した段階で約2年で、もしも回収できそうにない場合は、オーナーさまへご報告を行い、ご相談、協議を重ねて最善策をご提案し、オーナーさまにご判断いただいています。
たった30%ほどの稼働率でも、10%を超えるハイリターンの利回り
それでもオーナーさまのご心配はあるかもしれません。
「コインパーキングは1台につき数百円の収入なのに、採算が合うの?」というご質問をしばしばお受けします。
しかし、前述のように3カ月目に黒字へと逆転し、そのまま収益差が広がってゆくのが自主運営方式(パーセルフ)の平均した収益効率です。
たとえ広いパーキングスペースがなくとも実現可能です。
たとえば、たったの3台しかない小さなカーパーキングで1台当り、付近月極相場の6倍程の収益を誇っておられるオーナーさまもおられます。
もちろん都市部の繁華街という好立地が理由かもしれません。ですから、土地の確保に成功すれば、効率的な利回りが実現します。
自主運営方式(パーセルフ)の算出による駐車場経営の利回りとしては、場所にもよりますが8~10%を超えている所もございます。
たった30%ほどの稼働率でも回せるところが最大のメリットです。ハイリターンが見込めるので、保守管理や初期コスト、ランニングコストを考えるとマンション・アパート経営より効率が良いと言えるのではないでしょうか。