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林﨑哲也プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

えっ!…そこまで月額コストが?!

林﨑哲也

林﨑哲也

テーマ:不動産購入

こんばんは、アルデ株式会社の林﨑です。
当コラムをいつもご覧頂き、有難うございます!

お客さんが来店し、担当者が色々話しをして、物件の内覧までした後、
次のようなセリフを聞かされた営業マンは少なくないと思います。
「今は金利も安いし、マイホームはいつでも買えますよね。もう少し検討します。
特に急いでるワケでもないし。」と。
「じゃあ、何で物件の案内までさせるね~ん!」と心の中でツッコんでいる
営業マンもいることでしょう。
ツッコませたかも?と思い当たる方には、特に今回のお話しをご覧頂きたいと思います。

購入動機は必ずある?!

前述のお話しは不動産営業あるあるのトップ3に入るのでは、と思います。
ただ、当然ですがそのお客さんが悪いワケではありません。
そもそも、何故不動産業者へ足を運んだのか?暇つぶしで行きたいと思える程、
楽しいアトラクションが待ち受けているお店は、まずどこにも無いでしょう。
じゃあ、やはり何か理由(動機)があって訪れるもの、と考えるのが普通です。
売買仲介のお店は、賃貸専門業者のような若年層の営業マンはあまりいません。
どちらかというと強面系の方が多いと感じます。少なくとも私の経験値の中で、ですが。
そんな所に暇つぶしで行ったら、恐ろしい笑顔で丁重に応対してくれるだけなので、
動機が無ければ普通は行きません。動機は必ずあるのです。軽くても、真剣でも、
必ず何かあるのです。その内容をしっかり確認して、お客さんにとって、今はまだ
購入しない方が良い、というアドバイスも時には必要です。
逆に、ゆったり構えている時期ではない、とアドバイスするのも大事です。
要は、お店に行かれた際、自分にとって「何が大事」なのかを営業マンにしっかり
伝えて下さい。
ちなみに、一般的な購入動機はいくつかあります。
・結婚するから
・子供が生まれるから
・子供が幼稚園(又は小学校)に入るから
・賃貸だと家賃や駐車場代がもったいないから
などなど。
その上で、場所・築年数・価格・広さ(間取り)・駐車場有無などの条件を伝えて、
物件を選定していって下さい。

賃貸物件の1LDK≒売買物件の4LDK

当社も扱っている新築一戸建ての売買物件があります。そして、そのすぐ隣に
賃貸ハイツの物件があります。住宅ローンの金利優遇が適用される前提ですが、
何と、なんと!専有面積が約2倍なのに、月額のコストがほとんど変わらないのです!
購入可能な方で、動機がある方は、購入した方が賢明でしょう。
何故なら、もしその戸建を賃貸に出した場合、最低でも毎月返済額より2万円
以上の賃料はしますから。築年数でいきますと、戸建物件は2016年築、
賃貸物件は2009年築です。7年の差がある、という事は、当然に住宅設備機器にも
差がある、という事です。しかも、自分の資産に投資するのか、オーナーさんへ投資するのか、
の違いも出ます。月額コストがほとんど変わらない、と前述しましたが、実際には、戸建の
方は駐車スペースが2台分ある為、購入した方がオトクになります。
乱暴な例えですが、恐らく、小学生あたりに条件を伝えても「買った方が得やん!」と
答えるでしょう。それほど単純明快な比較なのです。

結局、プラス?マイナス?

色々と考えてしまうマイホーム。
………???
本当に色々考えないといけないのか?
めちゃくちゃ冷静に第三者の視点で整理してみましょう。

『賃貸ハイツ』              『売買戸建』
間取り:1LDK             4LDK
専有面積:約46㎡          約98㎡
駐車場:1台              2台付き
築年:2009年             2016年
【住宅設備等】
        《追い焚き機能》
有                     有
        《浴室乾燥機》
有                     有
        《ウォシュレット》
有                     有
        《モニターホン》
有                     有
        《システムキッチン》
無                     有
        《収納》
2.5帖分                 5帖分(ウォークイン有)
        《バルコニー》
約3.2㎡                 約9.7㎡(2面バルコニー)
        《立地》
       2物件は隣接敷地の為、ほぼ差は無し
        《毎月のコスト》
約6.67万円              約6.71万円
      
細かい点は他にもありますが、取り敢えず上記を踏まえて、仮に10年間
住み続けたとします。
賃貸での支出は約800万円、購入での支出は固定資産税を年間12万円として、
合計約950万円。
その差は約150万円です。えっ、それなら賃貸の方が良いんでは…?!
いやいや、そうではありません。もし、2016年築の4LDKに賃貸で住んだ場合、
近隣の相場は9~11万円です。最低ライン9万円の賃料だったとして、10年間で
約1,080万円のコストとなります。購入した場合の950万円と比較すると、130万円
安くなります。更に、払った950万円は掛け捨てではありません。
ここがミソなのです。
この物件の価格は2,390万円です。なので、10年後に1,440万円(2,390万円-
950万円)以上で売れればマイナスにはならない計算です。
もっと言えば、実質的には1,310万円(2,390万円-1,080万円)以上でプラスになる、
と考える事が出来ます。室内をお見せ出来ないのが残念ですが、もし、この2つの物件を
ご覧頂いたなら、どちらがプラスなのか、判断は容易でしょう。

必ずマイホームを持たないといけない理由は、正直どこにもありません。
ただ、もし…もしも、自分に何かあった時、家族みんなの為に最低限『住まい』を残して
あげたい、と考えた事がある方は、健康な今の内に、購入しやすい環境がある今の内に
マイホームを手に入れた方が良いのではないでしょうか。
人は『プラス』が好きなのです。その『プラス』要素が多い、かつてない時期が今なのです。

参考コラム:『大久保町福田』築21年分譲マンション、その価格は?!

当社HP:アルデ株式会社

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林﨑哲也
専門家

林﨑哲也(宅地建物取引士)

アルデ株式会社

常に顧客サイドに立った営業スタイルと、賃貸・売買物件の豊富な取り扱い経験を生かした提案が強み。新居探しから売却相談、賃貸管理、リフォーム、相続税対策までワンストップで対応している。

林﨑哲也プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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