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騙されてませんか?!悪質業者の簡単な見分け方とは

2016年12月6日 公開 / 2020年12月26日更新

テーマ:不動産賃貸

コラムカテゴリ:住宅・建物


私が不動産業界に入ってから、約20年が経ちました。その当初は、
友人達から「不動産業者って、ヤクザと繋がっとんちゃうん?」とか
「ホストみたいなヤツ多くない?」とか、言われてたものです。今は、
かなり健全になってきていると思いますが、残念ながら、まだ昔の
営業手法を使っている業者が数多く存在します。同じ仕事ゆえに、
同じように見られるのは非常に心外ですので、典型的な「昔業者」に
ついて、いくつかお話しします。

まだありますよ!

賃貸物件に限らず売買物件でも、基本的には「貸主(売主)様」や
「管理(窓口)会社」に空室(又は募集中)確認を行い、お客様へ
ご紹介します。普通、ネットで気になる物件があれば、掲載業者へ
問い合わせをしますよね?
その業者が、『即答』で「まだご紹介出来ますよ!」との答えが返って
きた場合は、要注意です。前述した通り、その業者の「専任(窓口」
でない限り、『即答』出来るワケがないのです。
にも拘わらず、ついついその業者へ足を運んでしまうお客様が後を
絶ちません。

その物件、ついさっき決まったんですよね…

問い合わせをした物件を求めて、その業者へ行きました。
営業マンが「すみません~、ついさっき別のお客様でお申込みを
頂いたんです~。」で、「もしよろしければ、同じ様な物件をお探し
しますが、どうしましょうか?」と。
ついさっき?って、問い合わせをして1~2時間で?と、疑問や
不信感が浮かぶでしょう。
ただ、営業マンの柔和な表情などにごま化され、「じゃあ、○○駅
徒歩○分くらいで、出来れば同じような築年数の物件を探して
もらえますか?」とお願いしてしまうのです。
完全に術中にハマってます。
もちろん、例年1~3月は、特にバタバタする繁忙期ですので
「ついさっき」は実際によくあります。であれば、問い合わせがあった
時点で「お部屋を確保出来ているワケではありませんので、ご来店の
際に改めて確認しますね。」と、一言付け加えるべきです。

ご紹介できますが、この物件で本当に良いんですか?

悪質なケースでは、「さっき問い合わせした物件なんですけど、まだ
ありますか?」に対して「大丈夫ですよ。ただ、即入居可能の部屋が
決まってしまって、空き予定のお部屋になりますが。」や「大丈夫
ですよ!ただ…この部屋で本当に良いんですか…?前の入居者が
退去した理由が『部屋に、何かがいる』なんですよね。」など。
そう言われると、この物件はイヤになりますよね?
言い回しは色々あるようですが、空き予定物件のケースで、実際に
お客様から聞いたヒドイ話しがあります。
その方が「来月末の退去予定のお部屋」にお申込みされ、現在
借りているお部屋の解約通知を出した後に、その業者から
「申し訳ありません!あのお部屋の退去が延びてしまったんです!
他のお部屋を急遽お探しします!」と連絡が。
さすがに「じゃあ、探してくれます?」とはならず、結局当店へ
来られました。
その「退去予定の物件」を聞くと、かなり以前から募集住戸が
ない物件。
業者名を聞き、「あ~、あそこですか。やられてしまいましたね…。」
となりました。
これは、かなり悪質なケースなので、頻繁には発生していないと
信じたいですね。この手口の狙いは「あわよくば、他の物件で成約が
取れるかも」です。接客態度は決して悪くないだけに「じゃあ、
探してくれますか?」となる方もいらっしゃるのでしょう。

仲介手数料、当店は半額!

仲介手数料半額!のお店は、本当に半額です。間違い
ありません。宅建業法の報酬額規定で、
「依頼者の一方から受けることのできる報酬の額は、当該媒介の
依頼を受けるに当たって当該依頼者の承諾を得ている場合を除き、
借賃の一月分の0.5倍に相当する金額以内とする。」
とあります。
ですが、ここで問題なのは、どの物件でも貸主様から確実に
「仲介手数料の半額」を頂いているワケでは無い、という事です。
大々的に「当店は仲介手数料半額!」と謳っている業者は、
元々自社でがっちり掴んでいる「貸主様」から手数料半額を
頂いていたのですが、市況の変化により、自社物件だけでは
売上げが伸びなくなり、その結果、流通物件も仲介する状態に
なったようです。
では、大義名分で手数料を半額にした場合、不足する手数料を
どうするか?
答えは簡単です。
いわゆる「オプション」を任意ではなく、半強制的に借主様から
徴収するのです。
「仲介手数料が半額なので、このオプションは付けてもらわないと
いけないんです。」と。
そのお店の明細をお客様から見せて頂いた事があります。
契約時の初期費用が、
なんと!「1ヵ月の仲介手数料を頂く当社」より高かかったのです!
その明細には、エアコン洗浄やら何やらが列記されてました。
しかも、その物件はハウスメーカーの物件なので、ハッキリ言って
不要なオプションばかり…。目先の金額に惑わされてはいけません。
得をしたようで、実際は損をされているのです。

この類の話しは、決して不動産業界に限りません。
もう、かなり以前の話しですが、インターネットが台頭してきた頃に、
某大手企業が駅前で「ルーター等一式無料配布!」と大々的に
展開してました。恥ずかしながら、ネットの事をまだよく分かって
いなかった私は、その無料配布に乗り、ルーター等一式を
「無償貸与」されました。
その結果、一定年数の解約が出来ず、更に、いざ解約しようと
したら、ルーター一式を宅急便で返却しないといけないハメに…。
しかも、その解約手続きをするのに、かなりたらいまわしにされた
経験があります。
「タダ」とか「激安」、又は「今だけの限定サービス!」等は、
あとで「やられた~っ」となる可能性が高いものが多いようです。。
不動産の手続きは、今後まだまだ対人で行っていくでしょう。
電話での応対、対面での接客態度、知識・経験の豊富さ、
実際に会って話して初めて、お互いに信用や信頼を築き、
契約・引渡しまで辿り着くものです。
目先の「お得」には、くれぐれもご注意下さい。

参考コラム:不動産売却査定を依頼する業者の選定方法とは?

当社HP:アルデ株式会社

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この記事を書いたプロ

林﨑哲也

不動産売買仲介・賃貸仲介のプロ

林﨑哲也(アルデ株式会社)

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