Mybestpro Members

岡崎俊視プロは中国新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

少数株主は、なぜトラブルになるのか

岡崎俊視

岡崎俊視

テーマ:社長が知っておきたい「自社株」の話

「うちの会社は社長が株式のほとんどを持っているから大丈夫。」

そう思っている経営者の方も多いかもしれません。

しかし、会社を長く経営していると、創業時に親族や役員などに渡した株式が、そのまま残っていることがあります。

普段は何も問題がなくても、事業承継や株式の買い取りを考えたとき、少数株主の存在が思わぬ問題になることがあります。

社長が代替わりするとき事情が変わる


会社を経営している間は、株主が誰なのかを意識する機会はそれほど多くありません。

ところが、社長が代替わりするときには事情が変わります。

後継者に経営権を集中させるためには、できるだけ株式をまとめておきたい。そのとき、親族や元役員などが株式を持っていると、その株式をどうするのかを考えなければなりません。

特に難しいのが、「いくらで買い取るのか」という問題です。

会社側は適正な価格で買い取りたい。一方、少数株主にとって株式は大切な財産です。できるだけ高く評価してほしいと考えるのも当然です。

この双方の考え方の違いが、トラブルにつながることがあります。

その金額では売りません


例えば、先代社長が創業当時、兄弟に10%の株式を渡していたとします。

当時は小さな会社でしたが、年月が経ち、会社は大きく成長しました。

そして、いよいよ子どもに会社を承継することになり、後継者に株式を集めようとしたところ、

「その金額では売りません。」

と言われてしまう。

会社からすれば「少数株主なのだから、それほど高い株価にはならないだろう」と考えていても、株主からすれば「自分の大切な財産なのだから、会社の価値を反映した価格にしてほしい」と考えるかもしれません。

ここで問題になるのが、前回お話しした「株価」です。

相続税の評価額をそのまま売買価格にできるとは限らず、双方が納得できる価格をどう決めるのかが問題になります。

事業承継で大きな課題


少数株主がいること自体が悪いわけではありません。

大切なのは、「誰が、どれだけ株式を持っているのか」を把握し、将来どうするのかを早めに考えておくことです。

創業当時には何気なく渡した株式が、数十年後の事業承継で大きな課題になることがあります。

事業承継というと「誰が社長になるか」に目が向きがちですが、それだけではありません。

「誰が会社を経営するのか」と同時に、「誰が会社の株式を持つのか」。

この二つを一緒に考えておくことが、円満な事業承継への第一歩です。

ーーーーーーーーーー
岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎俊視

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

岡崎俊視
専門家

岡崎俊視

岡崎総合会計事務所

税理士をはじめ行政書士、ファイナンシャル・プランナー、医業経営コンサルタントなどの資格を持つ。相続や事業承継、新規開業・開店をサポートし、税務にとどまらない総合的な経営アドバイザーとして活躍する。

岡崎俊視プロは中国新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

税理士業をベースに相続や事業承継、新規開業も支援するプロ

岡崎俊視プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼