AIで税理士はいらなくなるのか?
AIの進化によって、私たちの身の回りで大きな変化が起きています。
それは、これまで「専門家だけが持っていた知識」が、誰でも簡単に手に入るようになってきたことです。
私は、この変化は税理士の仕事にも大きな影響を与えると思っています。
これからは、単に「知識を持っていること」だけでは、専門家としての価値を示すことが難しくなっていくのではないでしょうか。
知識が「コモディティ」になる
「コモディティ化」という言葉があります。
もともとは、商品やサービスが一般化し、どこから手に入れても大きな違いがなくなっていくことを意味します。
例えば、電気や通信を考えてみてください。
私たちは、電気がコンセントから出てくることや、世界中と通信できること自体に、いちいち価値を感じることはありません。
「あって当たり前」だからです。
AIによって、知識についても同じことが起きようとしています。
税法を調べる。
文章を作る。
資料を整理する。
複数の選択肢を比較する。
こうした「知的な作業」が、以前よりはるかに簡単になりました。
つまり、知識が「希少なもの」ではなくなりつつあるのです。
税理士の知識も、AIから得られるようになる
例えば、相続税について疑問があったとします。
以前なら、専門書を調べたり、税理士に相談したりしなければ分からなかったことでも、今ではAIに質問すれば、かなり詳しい説明を受けることができます。
もちろん、AIの回答が常に正しいとは限りません。
それでも、「知識を持っていること」そのものが、以前ほど特別なことではなくなっているのは確かです。
これは、税理士にとって脅威なのでしょうか。
私は、むしろ自分たちの仕事の本当の価値を考え直すきっかけになると思っています。
知識が手に入りやすくなればなるほど、
「その知識を使って、どう判断するのか」
が重要になるからです。
知識が安くなる時代だからこそ、別の価値が必要になる
AIによって知識がコモディティ化していくことは、止められないでしょう。
だからといって、専門家の価値がなくなるわけではありません。
むしろ、これからは、
知識を持っている人ではなく、知識を使って一緒に考えてくれる人。
そんな存在が、より重要になるのではないでしょうか。
そして、知識が当たり前になったとき、次に希少になるものがあります。
それが、「信頼」です。
明日は、この「信頼」について考えてみたいと思います。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎俊視


