「脱・キーボード、脱・検索」~AI時代の新しい業務スタイルは『喋るだけ』と『聞くだけ』~

濱田金男

濱田金男

テーマ:生成AIによる業務効率化

「DX(デジタルトランスフォーメーション)だ!」と意気込んで導入したタブレット
やPC、現場で埃を被っていませんか?あるいは、せっかく導入したのに「入力が面倒
くさい」「どこに何があるか分からない」と不満の声が上がっていませんか?

もしそうなら、それは現場のITリテラシーが低いからではなく、ツールの「使い勝手」
が現場の現実に追いついていないからです。

今日は、2026年の今、中小企業の経営者・リーダーが知っておくべき「キーボードも
検索もいらない」新しい仕事の形についてお話しします。

1. 導入:なぜ御社のDXは現場に定着しないのか?
多くの現場でDXが失敗する理由はシンプルです。 「現場の人間にとって、文字を打つ
ファイルを探すという行為は、ただの苦痛でしかない」からです。

重い荷物を持っているのに、軍手を外してスマホをタップしなきゃいけない。
忙しく走り回っているのに、事務所に戻ってから「今日何をしたか」を思い出しながら
入力する二度手間。

トラブルが起きた時、何百もあるフォルダの中から古いマニュアルを探し出すストレス。
これでは、どんなに高価なシステムを導入しても「面倒な作業が増えただけ」と思われ
て当然です。

そこで、今回提案したい究極の解決策がこれです。
「人間は喋るだけ(入力)、聞くだけ(検索)」。 これからの仕事に、キーボードも
マウスも、複雑なフォルダ階層も必要ありません。

2. 概念解説:AIがあなたの「専属翻訳者」になる
AIを「難しいソフト」だと思わないでください。AIは、現場の言葉をシステムの言葉に
変換してくれる「超優秀な翻訳者」です。

■ 入力革命(Input):清書の手間をゼロにする
従来の常識:現場でメモを取り、事務所に戻ってPCを開き、フォーマットに合わせて
清書する。

これからの常識:作業終了後、スマホに向かって「えー、今日のA現場は、配管のサビ
がひどかったので応急処置しました。次は部品交換が必要です」と、同僚に話しかける
ように喋るだけ。
AIが勝手に要約し、完璧な敬語の日報や、次の作業指示書としてデータベースに保存
します。

■ 検索革命(Output):探す時間をゼロにする
従来の常識:共有フォルダの階層をたどり、ファイル名から目当てのPDFを開き、そこ
から該当箇所を目で探す。

これからの常識:スマホに「去年の夏にやった、Bさんの家の修理内容って何だっけ?」
と聞くだけ。
AIが数万件の過去データから、ズバリ「Bさんの件は、キッチンの水漏れでパッキンを
交換しています」と音声で答えてくれます。

3. 応用事例:これが「喋るだけ・聞くだけ」の現場だ!
具体的に、仕事がどう変わるのか。3つのシーンで見てみましょう。

【Case 1:外回りの営業マン】
Before:商談が終わるたびにカフェや車内でノートPCを広げ、記憶が薄れる前に必死
で報告書を作成。夕方にはクタクタ。

After:次のアポへの移動中、車内で「今の商談、感触は良し。予算は100万、納期は
10月希望。次は見積書を持ってきてほしいとのこと」と喋るだけ。

目的地に着く頃には、上司のPCに報告が届き、事務員さんへの見積依頼も完了してい
ます。過去の履歴も移動中に「前回の商談のポイントは?」と聞くだけで予習完了です。

【Case 2:工場の設備保全・メンテナンス】
Before:油まみれの手でタブレットを操作するのは不可能。結局、紙のメモに書き留め
後で汚れを気にしながら入力。

After:点検中、まるで独り言のように「3番モーター、異音あり。ベアリングの摩耗
を確認」と呟くだけで記録されます。

もし原因不明のトラブルが起きても、ハンズフリーで「エラーコード102の対処法を
教えて」と聞けば、AIがマニュアルから解決策を読み上げてくれます。

【Case 3:介護・医療の現場】
Before:ケアの合間に記録をつける時間がなく、サービス終了後にステーションに戻
って山のような事務作業。残業の主な原因に。

After:利用者様の部屋を出た瞬間に「血圧120の80、顔色は良好。お昼ご飯は完食」
と喋って終わり。

申し送りも「今日の佐藤さんの様子で注意点は?」とAIに聞けば、他のスタッフが吹き
込んだ内容を要約して教えてくれます。

4. まとめ:AIは「人間を楽にする」ためにある
DXとは、決して「ITに詳しくなること」ではありません。 むしろ、「ITを意識せずに
いつもの話し言葉で仕事ができるようにすること」こそが、本当のDXです。

キーボード入力という「苦行」を捨て、検索という「宝探し」をAIに任せる。 そうする
ことで、現場の人間は本来の専門的な仕事、あるいは目の前のお客様とのコミュニケー
ションに集中できるようになります。

「これなら、うちのベテラン社員でもできそうだ」と思いませんか?

御社の現場で「この入力作業さえなければ……」と誰もが思っている業務はどこでしょ
うか?まずはその業務を「声」に置き換えるシミュレーションを私と一緒にやってみま
せんか?

具体的な導入ステップや、最適なツールの選定についてもお手伝いできますよ。
ぜひ、お気軽にご相談ください!

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濱田金男プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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