製造業の設計・技術力向上に向けた企業の取り組み

濱田金男

濱田金男

テーマ:中小製造業の生き残り策

製造業の設計力、製造技術力の向上は、企業の競争力強化に不可欠です。
設計力・技術力向上、設計手法の導入、設計のしくみ構築など、様々な取り組み
が考えられますが、企業としてどのような取り組みが必要か、より具体的に考え
ていきましょう。

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(技術力を高めるにはどう進めたら良いか?)

1. 人材育成の強化
OJTとOff-JTの組み合わせ: 経験豊富なベテラン社員によるOJTと、外部講師に
よる専門的な知識習得のためのOff-JTを組み合わせることで、実践的なスキルと
理論的な知識を両立させます。

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階層別・職種別研修: 新入社員からベテラン社員まで、それぞれのレベルや職種
に合わせたカリキュラムを設計し、段階的な成長を促します。

資格取得支援: 技術士、品質管理検定など、資格取得を支援することで、社員の
モチベーション向上とスキルアップを図ります。

自己啓発支援: 書籍購入費補助や外部セミナー参加費補助など、社員の自主的な
学習を支援します。

2. 最新技術の導入
CAD/CAM/CAEの導入: 設計、製造、シミュレーションを効率化し、製品開発の
スピードアップを図ります。

IoT、AIの活用: 生産現場のデータを収集・分析し、生産効率の向上や品質管理
の高度化を実現します。

3Dプリンターの導入: 試作期間の短縮や、複雑な形状の部品の製造を可能にします。

3. 設計プロセスの改善
標準化: 設計手順、設計基準などを標準化することで、設計品質の安定化を図ります。

設計レビューの強化: 設計段階でのレビューを徹底し、設計ミスを未然に防ぎます。

DFMAの導入: 設計段階から製造工程を考慮し、コスト削減と生産性の向上を目指し
ます。

シミュレーションの活用: 製品性能を事前に予測し、設計の最適化を図ります。

4. 組織体制の強化
設計部門の強化: 設計部門の組織体制を強化し、専門性の高い人材を育成します。
異部門連携の強化: 設計、製造、品質管理など、異なる部門間の連携を強化し、情報
共有を促進します。

オープンイノベーション: 大学、研究機関、他企業との連携を通じて、新たな技術
やアイデアを取り入れます。

5. 企業文化の醸成
失敗を恐れずに挑戦する風土: 新しいことに挑戦することを奨励し、失敗から学ぶ
文化を醸成します。

品質への意識向上: 全社員が品質に対する意識を高め、高品質な製品づくりを目指
します。

顧客視点の重視: 顧客のニーズを的確に捉え、顧客満足度の向上に努めます。

6. 外部機関との連携
コンサルティング会社の活用: 外部専門家の視点から、自社の課題を客観的に
分析し、改善策を提案してもらいます。

大学や研究機関との共同研究: 最新の研究成果を取り入れ、新たな技術開発を行
います。

その他
定期的な技術交流会: 社内外で技術交流会を開催し、社員間の知識共有を促進し
ます。

社内コンテスト: 設計コンテストや改善提案コンテストなど、社員のモチベーシ
ョン向上を図ります。

これらの取り組みを効果的に実施するためには、経営層の強いリーダーシップと、
全社員の協力が不可欠です。

より具体的な支援が必要な場合は、以下の情報をご提供ください。

貴社の規模、業種
現在の設計・製造プロセス
直面している課題
強化したい分野
これらの情報に基づいて、より詳細なアドバイスを提供することができます。

例えば、以下のような質問も有効です。

どの分野の技術力を特に強化したいですか?(例:材料力学、流体力学、生産
管理など)
どのような製品を開発したいですか?
どのような顧客に製品を届けたいですか?
これらの質問に対する答えによって、より具体的な改善策を検討することが
できます。

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濱田金男
専門家

濱田金男(企業経営コンサルタント)

合同会社高崎ものづくり技術研究所

大手電機メーカーで設計、製造、品質管理に長く携わり、中国工場立ち上げ、韓国での生産ライン効率化など海外支援実績も多数。新しい時代を見据えた工場改革、付加価値向上と人材育成で、ものづくりの現場をサポート

濱田金男プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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