中小にとっては、人手確保と熟練技術の継承は大きな課題!解決策としてデジタル化を進めたいが?どうすればよいか?
製造業の現場管理者、リーダーが、マネジメント力、部下指導力コミュニケーション
能力、専門知識力などを向上させ、DX化のためのノウハウを得ることは、とても素晴ら
しい目標だと思います。
★参考記事
https://monozukuri-japan.seesaa.net/article/503472293.html
1.コミュニケーション能力を高めるには
しかし、DXを成功させるには、現場管理者やリーダーが自分自身や部下の能力を高める
ことも欠かせません。特にコミュニケーション能力は、現場の人間関係や業務の円滑化
に大きく影響します。
コミュニケーション能力を向上させるためには、「聞く」「見抜く」「認める」という
3つのテクニックが有効だと言われています。
「聞く」とは、相手の話を耳だけでなく心や目や全身で聞くことです。
相手が聞いてくれていると感じるように、表情や身振りや相づちを使って反応すること
が大切です。
「見抜く」とは、部下の声にならない声を聞くイメージができることです。
部下の言っていることだけでなく、言えないことや思っていることも察知できるように
観察します。
「認める」とは、部下の結果や過程や行動や気持ちを認めてあげることです。
部下は認められたいという欲求が強いので、適切なほめ言葉や感謝の言葉をかけるよう
にします。
これらのテクニックを実践することで、現場管理者やリーダーは部下との信頼関係を
築き、チームワークやモチベーションを高めることができます。また、自分自身も
コミュニケーション能力が高まり、DXに対応できる柔軟性や創造性も身につけること
ができます。
DXにより工場の「革新」を図るためには、デジタル技術だけでなく人間力も必要です。
現場管理者やリーダーがコミュニケーション能力を向上させることで、製造業の現場
力も向上すると考えます。
★コミュニケーション能力を高め、現場力を向上させている「旭鉄工」例を紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=89Y_ZFIJyuk
2.社内コミュニケーションツールの選び方
IT化の進展により、形式的で非効率な会議や、上司への報告などよりコミュニケー
ションツールを使い動きが広まっています。
しかし、社内コミュニケーションツールを社内へ定着させて継続的に運用するためには
工夫が必要です。
①すべての社員が使いこなせるか
従業員は様々で、ITを使いこなせるかは個人差があります。そのためツールの操作が
難しいと一部の従業員は、抵抗感を感じ、使いこなすのが難しく、かえってコミュニ
ケーションが滞る恐れがあります。したがって、ツールを選定するときは「誰でも簡
単に使えるか」を判断基準として選定します。
②マルチデバイス対応か
ツールがPCやスマホ、タブレットなど複数のデバイスに対応していることも大切です。
たとえば、自宅や出張先、移動中など社外でやりとりをする必要がある場合、PCでし
か使えないツールでは、わざわざパソコンを開くか、別の連絡手段を使うしかなくて
面倒です。
しかし、スマホやタブレットからも使えるマルチデバイス対応のツールであれば、社外
にいてもリアルタイムで情報共有できます。もちろん電話やメールで別途連絡する必要
もありません。
③情報のストックができるか
コミュニケーションには、あとから見返すために残すべき情報(ストック情報)と、
その場限りの連絡(フロー情報)があります。たとえば、チャットツールはフロー
情報のやりとりに特化したものです。
しかし、フロー情報とストック情報のどちらかに特化したツールでは、結果的に複数
のツールを併用しなければならず管理が面倒になります。また、使い分ける方法を
周知したり、2倍の運用コストがかかったり無駄が多いのです。
そこで社内コミュニケーションツールとして、誰でも使いやすく、マルチデバイス対
応、情報のストック機能があるものを、まず無料で試し、良ければ本格導入を検討
することとします。
3.社内コミュニケーションツールの検討
① Slack(スラック)
世界150ヶ国以上で利用されているグローバルなチャットツールです。
無料プランでは、ユーザー数やチャンネル数に制限はありませんが、メッセージや
ファイルの履歴に90日間のアクセス制限があります。また、連携可能なアプリの数が
10個までです。
②Chatwork(チャットワーク)
導入社数が35万社以上と実績が豊富な国産ビジネスチャットです。
無料プランでは、グループチャットや1対1でのビデオ/音声通話などの基本機能が利用
できますが、過去のメッセージは直近40日以内に投稿された最新5,000件までしか閲覧
できません。
③typetalk(タイプトーク)
「いいね機能」などコミュニケーション促進に役立つ機能があるビジネスチャットです。
無料プランでは、1チームあたり10名まで利用できますが、メッセージやファイルの履
歴に制限はありません。
④direct(ダイレクト)
図面や画像の共有が可能で、現場仕事に強いビジネスチャットです。
無料プランでは、1チームあたり10名まで利用できますが、メッセージやファイルの
履歴に制限はありません。
⑤elgana(エルガナ)
NTTグループ公式ビジネスチャットです。無料プランでは、ID数や利用可能機能に制限
はありませんが、メッセージやファイルの履歴に90日間のアクセス制限があります。
これらのツールは、無料で試すことができますが、有料版にするとさらに多くの機能や
容量を利用できるようになります。自社のニーズや予算に合わせて選択することをおす
すめします。
★参考記事
https://monozukuri-japan.seesaa.net/article/503472293.html