日本企業におけるDXは、欧米とは異なり独自の発展形態がある、伝統を重んじながら、その上でデシタル化を推進すべき!
単純作業や繰り返し作業を得意とするロボットですが、この点が費用対効果の面で、
導入のネックとなっていることも事実です。
最近では、超精密加工ロボット、精密組立ロボットなど、高付加価値作業が可能な
ロボットも出現しており、単純作業から熟練作業をロボットに置き換えも進んでい
ます。
このような高度な作業を行うロボットの導入事例を紹介します。
★参考記事
https://monozukuri-japan.seesaa.net/article/503472293.html
1. 半導体製造におけるウェハー研磨工程
半導体製造におけるウェハー研磨工程は、非常に精密な作業が要求されます。従来は
熟練の作業員が手作業で行っていましたが、近年ではロボットによる自動化が進んで
います。ロボットは、人の手では難しい微細な加工を安定的に行うことができ、ウェ
ハー歩留まりの向上に貢献しています。
[事例:株式会社デンソー]
半導体製造装置メーカーである株式会社デンソーは、ウェハー研磨ロボットを開発し、
自社の生産ラインに導入しています。このロボットは、従来のロボットよりも高い精度
で研磨を行うことができ、ウェハー歩留まりを5%向上させました。
2. スマートフォンのカメラモジュール組み立て
スマートフォンのカメラモジュールは、非常に精密な部品で構成されています。従来は
熟練の作業員が手作業で組み立てていましたが、近年ではロボットによる自動化が進ん
でいます。ロボットは、人の手では難しい微小な部品の取り付けを安定的に行うことが
でき、カメラモジュールの品質向上に貢献しています。
[事例:シャープ株式会社]
家電メーカーであるシャープ株式会社は、カメラモジュール組み立てロボットを開発し、
自社の生産ラインに導入しています。このロボットは、従来のロボットよりも高速で高
精度に部品を組み立てることができ、生産性を30%向上させました。
3. 医療機器製造における繊細な部品加工
医療機器は、人の命に関わる製品であるため、非常に高い精度が要求されます。従来は
熟練の加工員が手作業で行っていましたが、近年ではロボットによる自動化が進んでい
ます。ロボットは、人の手では難しい微細な加工を安定的に行うことができ、医療機器
の品質向上に貢献しています。
[事例:株式会社シスメックス]
医療機器メーカーである株式会社シスメックスは、医療機器部品加工ロボットを開発し
自社の生産ラインに導入しています。このロボットは、従来のロボットよりも高い精度
で加工を行うことができ、医療機器の不良率を50%低減しました。
まとめ
高度な作業を行うロボットは、様々な産業分野で導入が進んでいます。これらのロボット
は、従来は人の手で行われていた熟練作業を自動化することができ、生産性の向上や品質
の安定化、コスト削減などに貢献しています。
今後も、ロボット技術の進歩により、さらに高度な作業を行うロボットが開発されること
が期待されます。
★参考記事
https://monozukuri-japan.seesaa.net/article/503472293.html