捨てる前に、聞いてみたいことがありました。
実家が空き家になったとき、どうするか。
売却するのか、誰かが住むのか、それとも、そのまま残しておくのか。
長年家族が暮らしてきた家です。思い出も愛着もあります。簡単に決められることではありません。
そして、家の今後が決まらないまま、何年も空き家になってしまうケースもあります。
「自分たちで片付けよう」が、なかなか進まない
実家を売却するにしても、まず気になるのが家の中に残された家財道具です。
最初から業者に頼もうと思う方ばかりではありません。
「少しずつ自分たちで片付けよう」
そう考えるのは、ごく自然なことだと思います。
ところが、何十年も暮らした家には、想像以上のものがあります。
週末に通って片付けても、なかなか終わらない。
しかも、いつまでに終わらせなければならないという期限がない。
「また今度にしよう」
そうしているうちに、1年、2年と時間が過ぎてしまいます。
片付けが終わらないから家のことを決められない。家のことが決まらないから片付けも進まない。
そんな悪循環に陥ってしまうこともあります。
実家を売るなら、更地にしなければならない?
実は、私自身も以前はそう思っていました。
家を売るなら、建物を解体して更地にするものだと。
でも、必ずしもそうではありません。
例えば、こんな選択肢があります。
・家付きのまま売却する
建物の状態や立地によっては、そのまま買い手が見つかることもあります。
・建物を解体して土地を売却する
解体費用はかかりますが、更地にすることで売却しやすくなる場合もあります。
・賃貸として活用する
家を手放さずに貸す方法もあります。ただし、修繕費や管理費なども考える必要があります。
・当面は所有し続ける
思い出のある家を残す選択もあります。その場合は、維持管理や費用について考えておきたいところです。
どの方法が適しているかは、地域や建物の状態などによって異なります。
大切なのは、最初から一つの方法に決めつけないことです。
知らなければ、選ぶこともできません。
今すぐ決めなくても、費用は知っておきたい
売却するとしたら、どれくらいの価格になるのか。
解体するなら、いくらかかるのか。
賃貸にできる可能性はあるのか。
そして、家財整理を業者にすべて依頼した場合、どれくらいの費用が必要なのか。
こうしたことは、今すぐ実行する予定がなくても、調べておいて損はありません。
例えば、家財整理をすべて業者に依頼した場合の見積もりを取っておけば、費用の目安がわかります。
そこから、自分たちでできること、専門業者に任せたいことを考えることもできます。
もちろん、実際の費用は家財の量や作業条件などによって変わります。
それでも、何もわからない状態より、ずっと具体的に将来を考えられるのではないでしょうか。
また、不動産の相場を知りたいと思っても、売却を決めていない段階で不動産会社に問い合わせることに抵抗を感じる方もいるでしょう。
「まだ売るつもりはないのに、営業されるのは困る」
そんな気持ちもあると思います。
でも、情報を集めることと、売却を決めることは別です。
まずは、どんな方法があるのかを知る。それだけでも、将来への備えになります。
忘れてはいけない、家族との情報共有
そして、もう一つ大切なことがあります。
それは、家族で情報を共有することです。
実家のことを心配して、良かれと思って一人で調べたり、業者に相談したりすることもあるでしょう。
でも、そのことを家族が知らなければ、
「勝手に家を売ろうとしているの?」
そんな誤解を招いてしまうかもしれません。
実家への思いは、家族それぞれ違います。
だからこそ、調べ始める段階から、
「今すぐどうこうするつもりはないけれど、将来のために選択肢や費用を知っておきたい」
そう伝えておくことが大切だと思います。
調べたことも、家族で共有する。
そのうえで、いつか決断が必要になったとき、みんなで考えられるようにしておく。
準備は、一人で進めるものではなく、家族で共有していくもの。
私はそう思います。
何から始めたらいいかわからない方へ
実家のこれからを考えるには、不動産、解体、家財整理など、さまざまな専門家の力が必要になることもあります。
でも、それぞれの業者を自分で探して、相談して、比較するのは大変なことです。
くらととは、これまでの現場経験と専門業者とのつながりを生かし、ご家族のお話を伺いながら、必要な専門家へおつなぎしています。
売却ありきでも、片付けありきでもありません。
まずは、何に困っているのか、どんな選択肢があるのかを一緒に整理するところから。
初回のご相談やお困りごとの整理、必要に応じた専門業者へのご紹介は無料です。
ご紹介して終わりではありません。その後、新たな困りごとが生じた場合も、まずはご相談ください。
現場同行や家財整理のお手伝い、業者との調整など、具体的な支援が必要な場合は、内容に応じて有料で承っています。
今すぐ決めなくてもいい。でも、何も知らないままでいる必要はありません。
いつか来るであろう日の、漠然とした不安を少しでも小さくするために。
選択肢を知り、費用を知り、家族で共有しておく。
それも、大切な生前整理の一つだと思います。


