肩こりがある人の筋膜厚は平均1.67㎜【岐阜の理学療法士のコラム】
岐阜市の筋膜整体専門スタジオ「THYME(たいむ)」代表理学療法士の小木曽です。
筋膜という言葉を聞いたことがあると思います。
数年前からTVでも取り上げられたこともあり、そこかしこで「筋膜」という言葉が掲げられています。
急に注目が高まったことで本当の意味を知らない方が多いように思います。
そもそも筋膜とは何なのか?
・筋膜とは文字通り筋肉を包み込んでいる膜のことです。
・筋肉1本1本の中にまで入りこんでいて、ちからこぶの上腕二頭筋や太ももの大腿四頭筋といった骨格筋だけでなく、内臓の環境にまで関わっています。
・全身に張り巡らされていて、第2の骨格ともいえる天然の「全身タイツ」でもあります。
・姿勢と運動のコントロールにも重要な組織です。
※ただし「筋膜」の語源である「Fascia(ファッシア)」は医学的には「漿膜・靭帯・腱・靭帯・筋膜・結合組織等の膜構造等の総称」として認識されつつあるため、実は「筋膜」という訳は適切ではなかったりします。
【筋膜リリース? 筋膜はがし?】
「筋膜リリース」という言葉を施術やエクササイズでよく聞くと思います。そのほかにも「筋膜はがし」という言葉も聞くかと思います。
何が違うのか、よくわからないのではないでしょうか。
おそらく、やろうとしていることは「筋膜リリース」も「筋膜はがし」も凝り固まった筋膜を動かしやすくするという意味では同じです。
筋膜リリース自体、古くは中国の「刮痧(かっさ)」や近年の「オステオパシー」からなど数多くの流派・手法が存在しており、それぞれ素晴らしい理論・方法が使われていると思います。
ですが、本当に理解して行っているかによってその効果は大きく変わってきます。
その筋膜へのアプローチはただのマッサージになってはいないでしょうか?
また、ある筋肉が骨にくっついている部分は、その筋肉の約40%しかないことがわかっています。
ではその他の約60%の部分が伝える力はどこに行くのでしょうか。
実は、その多くが「筋膜」にくっついています。つまり筋膜をはがしてしまっては本末転倒です。
(わかりやすいようにわざと「筋膜はがし」という言葉を使用している場合もあるかと思います)
筋膜ははがすものではなく、解きほぐし、滑りをよくするものです。
今は整体などの店舗のほか、YOUTUBE等でも様々な筋膜アプローチが紹介されています。
無理やりはがそうとせず、解きほぐしてあげてください!
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