焦点は、いくつ?
夫婦関係の悩み相談を扱う機会が、多くなっています。
子どもが産まれた後のトラブルは、それぞれの子育てへの対応の違いや子育てと夫婦生活の両立の難しさによるストレスによるところが多いように思います。
子育てを夫婦が揃って行うことが一番ですが、諸事情により、一方の負担が大きくなっている場合、ストレスになります。
子ども中心に家庭が回るため、夫婦生活の時間が削減される場合、ストレスになります。
夫婦二人での生活と、子どもを交えた家族の生活は、全く異なります。
その変化にうまく対応できないことが、根本的な問題になっているように思います。
子どもを交えた家族の生活にうまく移行するためには、夫婦で新たな約束を決める機会が必要になります。
現実の慌ただしさに振り回されて、十分時間をかけずに、場当たり的な対応をしていると、必ずお互いに考えの違いから、衝突することになりかねません。
変化を柔軟に受けてめて自分を変えていく人は、その違いを受け入れることができますが、そうでなければ、ストレスになります。
新しい考え方を夫婦で共有することができれば、トラブルにはなりません。新しく作った考え方が定着するようにお互いが支え合い、補い合いながら、取り組むことで、夫婦の絆も一層強くなります。
相手を責めたり、環境を問題にしたりしていると、せっかくの絆が、切れやすくなります。
自分の中にストレスを作る原因があるにも関わらず、関係が悪くなった原因は相手に問題があるように、問題をすり替えてしまいます。
(表面的な問題が起きるから、夫婦関係の問題になることは事実ですが)
これでは、いくら対策を講じても解決には至りません。
自分の中の問題に気づくことが問題解決の近道になります。
そうは言ってもなかなかできないのが私たちです。
それは、脳が常に安心安全のために働くためです。
・自分を守るために役立つ理屈を作って自分を守ります。
・古い考えはこれまで役に立っていたので、新しく作り変えることに抵抗します。
脳の働きをうまくコントロールしながら、徐々に慣れさせていくことになります。
時間がかかりますが、「家族のためならば受け入れよう」との思いが、支えになります。
「家族のためなら、少々我慢できる。」という気持ちになれば、かなり早く問題が解決できます。
相談を受けてから、相手を責めている段階から自分の問題に気づく段階までに多くの時間をかけているように思います。
問題が自分の中にあるとは、なかなか思えないものです。
相手の問題にした方が楽です。
でも、解決に時間がかかるばかりか、解決に至らないことが多いように思います。
相手に責任を押し付けて、お互いに傷つけ合って離婚するすることは、間にいる子どもにとってはとても辛いことで、迷惑なことです。



