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生かしてもらっている

2024年2月26日

テーマ:生き方

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

 これまで、自分の力で生きてきた思う事は、きっとあると思います。そして、中には、人に頼らず、生きていく事が大事だと思っている人もいるかもしれません。

 自分の力で生きてきたと思うのは、自分の意思であり、それは形では表せません。意思と同様に、感情も思考も目に見えません。

 目に見えているものは、身体です。
 身体を通して、感情や思考の一部を垣間見る事ができる程度で、存在として見えるのは身体になります。
 
 このように考えると私たちの存在そのものは、身体があるから、「私」があることになります。

 呼吸に焦点を当ててみると、自分の意思というよりも、身体が欲しがっている感じがします。意思で止めようとしても、身体が息をし続けるように働いてくれます。

 心臓の動きも同じです。
「はい、止まって。はい、動かして。」と自由に心臓を操ることはできません。

 身体は私の意思とは関係なく、生きたがっている事がよくわかります。

 言い換えると、私は、身体に生かされているということになります。

それでは、何のために身体は、私を生かそうとしているのでしょう?

 私は、身体を喜ばす事ができます。自分の身体だけでなく、他者の身体をも喜ばす事もできます。
 負荷をかけることで、身体を鍛えることもできます。
 かけ過ぎると身体が抵抗します。程々の抵抗であれば、身体も喜んでくれます。
 他者についても同じです。ある程度の負荷は、鍛えることになりますが、かけ過ぎると抵抗に会います。

 程々に負荷を与えることが、自他とも大事なように思います。

 この調整ができるのは、主役である私の「意思」であって、感情や思考ではありません。
 感情や思考は、意思の道具であり、感情が主役になると動物のようになってしまいます。思考が主役になると、意思の力が弱い状態で、自身の進むべき道から外れても判別できません。

 主役である意思をうまく使うことが、生かしてもらっている私の使命かもしれません。
 そのために生きるエネルギーを与えられているのかもしれません。

 この時に役立つのが、「利他心」のように思います。

 生かされている自分が、自分や他者のためにどのようにエネルギーを使って生きるか、知恵の使いどころです。

 いずれは、身体も衰え、消えていく存在です。

生かされているうちに何を残していくか、考えどころです。
そして、そのために生きていく事が、生き甲斐になるのだろうと思います。

 まずは、身体に感謝することから始まります。

身体を労り、長く付き合うためにうまく鍛えていきたいと思います。

この記事を書いたプロ

須田敏男

長年にわたる小学校の教頭の経験を活かした家庭支援のプロ

須田敏男(あすなろ教室)

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