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パーソナリティはいくつ?

2023年4月24日

テーマ:メンタルヘルス

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

 私の若い頃と違って、今の時代、離婚率がかなり高くなっています。
 離婚に至る経緯は、違っていても、人々の耐性が弱くなっている事が、かなり大きな影響を与えているように思います。
 元々違う二人が、一緒になって生活するのですから、思い通りにならない事があって当然ですが、これがなかなか受け入れられないように思います。
 その原因に大きな影響を与えることの一つに、パーソナリティの理解があるように思います。

 パーソナリティは、個性とか人格とか訳されますが、自分の中には沢山のパーソナリティが存在しています。

 私たちは、その沢山のパーソナリティの中から、生活の中で起きる出来事にうまく対応する一番適したパーソナリティを無意識のうちに活躍させています。

 出会った頃の相手のパーソナリティは、ほんの一部のパーソナリティでしか見えていません。生活を共にし始めると、色々なパーソナリティを発見し、次第に相手の理解が深まっていきます。
 当然、出会った頃のパーソナリティはあるのですが、そのパーソナリティを幻想のように大事にし過ぎると、新たに発見したパーソナリティは、別人のように見えてしまいます。

 パートナーの理解が深まって、より多くのパーソナリティを発見しているにも関わらず、「結婚した頃のあの人と違う。」などと考えてしまいます。
(しがみつきたい気持ちは、自分の中にあります。)

 パーソナリティの語源が、ラテン語の「ペルソナ」(仮面)だそうですが、仮面は1つではなく、役割に応じて沢山あると考える方が自然です。

 出会い系のマッチングアプリで、いくら似ている人を見つけたとしても、沢山あるパーソナリティのうちのほんの一部だと言う事です。
 相手の理解というより、きっかけを作った程度

 出会った頃との違いを発見してからはお互いに、譲り合ったり、補い合ったり、時には、自分を殺して相手を生かしたりしながら、一緒に人生を歩む事になります。

 生きづらさが生まれ来ることは当然です。

 この生きづらさを互いに感じながら、自分の耐性を磨いていく事になります。

 これは、家庭生活だけでなく、社会生活や職場での人間関係を築く上で、かなり役立つ事になります。

 視点を変えると、社会や職場は、失敗できない本番で、家庭は、そのための練習の場と考えることもできます。
 家庭は、失敗しても、許し合える場になります。

 その意味からすると、パートナーには、練習相手になってくれるので、感謝を伝える対象になります。
 
 このように、自分を磨くためにも、

「パーソナリティは一つではなく、沢山ある」

を役立てる事ができます。
 

この記事を書いたプロ

須田敏男

長年にわたる小学校の教頭の経験を活かした家庭支援のプロ

須田敏男(あすなろ教室)

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