楽しく仕事をする方法

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 統一地方選挙の投票立会人をしました。初対面の市の職員の方とたまたま休憩時間に話をする事ができました。
 相手は、就職して2年目の若い女性でした。

 話が弾み、「仕事は楽しいか。」と、尋ねた時の反応が、ちょっと気になってしまいました。
 就業年数から見て、就職3年以内の離職率が高い事はわかっていたので、少し突っ込んで話をしてしまいました。

 「就職2年目は、少し仕事に慣れ、仕事が面白くなるかどうかの分岐点にさしかかった時期です。」
 と話すと、納得したように頷いてくれました。

 そこで、
「仕事を楽しくする方法を知っている?」
と話して、次のような内容の話をしました。

1 長期的な目標を掲げる事
 この仕事を続けて、いろいろな力を身につけた自分がどんな生活をしているか想像してみる。
 「こんな事ができるようになった。」
 「素敵な出会いがあるかも知れない。」
 「こんな暮らしをしているかも知れない。」
 などと、ワクワクするような将来を想像すると、
 「そのためならば、この程度の苦労は乗り越えられる。」
 と、思えるようになる。

2 自分の感情は、今の自分ではないと考える事
 自分の考えと異なる事に反応して、辛いとか嫌だとかという感情が湧き上がってくる。
 でも、この感情は、幼い頃に両親から育てられて身につけたり、過去の経験を通して身につけた見方・考え方が働いているから。
 その時には、それを身につけないと生きられなかった。
過去に身につけたものだから、今に役立つかどうかは別。
 今役立つ見方・考え方を身につける事が大事。
例1 上司の小言
 上司から言われて反発したいとか、嫌だと思う事もあるが、「いい仕事をしたい。」と思っている上司が話す事だから、今役に立つ事になる

例2 仕事の本質を探る事
 部署が変わっても役立つ事はないか探しながら、一生懸命に仕事をすると、どの部署に行っても不安なく始められる。これは、今役立つ事になる。

 こんな話をして休憩時間を終えました。

 立会人の仕事をしながら、彼女の様子を見ていると、投票に来た高齢者の方にさっと動いたり、手順に戸惑いを感じている人を見逃さず的確に指示をしたり、よく来場者を観察しながら丁寧に動いていました。
 投票時刻をすぎ、会場の後始末をしている時に、私の仕事の手伝いに来てくれました。

 初対面で、ほんの短い時間の関わりでしたが、彼女にとって、役に立った時間になったのではないかと思いました。

 そして、学んだ事を直ぐに実践できる彼女を影ながら応援したくなりました。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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