思考は暴れ馬にもなる?

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 昨日は、少し多くの人との対応をしたので、ちょっとご褒美にゲームでもしようかなと思い、就寝時刻が30分ほど遅れてしました。
 「この程度ならいいかな。」と思っていましたが、睡眠時間が長くなり、起床が時刻が、いつもよりかなり遅くなりました。

 途中で、父の動きで目を覚ました事はありましたが、油断しました。

 自分が感じているよりも身体が疲れていたようです。

・これまで培ってきた力があるから、この程度ならば、影響を受けないはずだ。
・以前にも、同じような体験をした時にも起床できた。
・明日は日曜日で予定がない。

 こんな事を考えて就寝しました。

「いつものように規則正しい生活をして、健康に過ごそう。」という意思が全く働かない状況で、思考に乗っ取られていたように思いました。

 この時、「思考」は、「身体」への配慮をしていません。

 昨日は、カウンセリングで深い悩みを向き合ったり、孫の願いに付き合って過ごしたり、会議の中での会員の発言に丁寧に対応したりと、かなりハードな対応をした1日で、意思のエネルギーを使い果たしていたように思います。
 心も身体もかなり疲れた1日でした。

 「思考」が選んだ方向は、視野が狭く、刹那的です。

 意思が働かない時の「思考」は、手綱の切れた暴れ馬のように自由に走り回ります。
 自分の身体が傷つくことも気にせずに走り回ります。

日常生活で考えると
・「今は無理してでもやらなくては」と仕事に突っ走ってしまう。
・「お菓子は別腹」と、甘い物を摂り過ぎてしまう。
・「久しぶりに会って人だから、ゆっくり過ごそう」と時間を仕事や家族との時間を奪ってしまう。
・「面倒だから、後にしよう。」と先送りして、整理整頓を疎かにしてしまう。
・「こんな自分では、だめだ。」と投げやりになり、身体を傷つけてしまう。

 このような状況を作り出す「思考」は、暴れ馬そのものです。

 自分の身体に負荷がかかる事を知らず知らずのうちに平気でやってしまいます。

 起床時刻が遅くなったのは、
「じっくりと休息を取り、充分にエネルギーを貯めてよ。」という
身体のサインのように感じます。

 「ごめんね。これからは、もっと大事にするからね。」

と身体に話しかけてながら、コラムを書いています。
 
 意思を働かせ、手綱を締めて「思考」を暴れさせないようにしようと改めて思いました。

 毎日が、意思を鍛えるための試練のようです。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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