感情に任せて吐く?
3年ぶりとなる食事会で、
「今の学校の先生たちって、子どもを叱れないみたい。私の小さい頃には、悪いことをしたら、先生から怒鳴られたこともあるし、『悪さをしたら、どんどん叱ってください。』と母が先生に頼んでいたくらい。
学校だけでなく、職場でも、同じ。パワハラになると叱れない上司が増えたみたい。」
という話を聞きました。
この話を聞いた時、
稲盛和夫さん始め多くの偉人の、情熱を持って1つのことを成し遂げるために時間を忘れて働く姿が、浮かんできました。
しかし、今の日本は、「日本人は働き過ぎだ。」と言われ、勤務時間を短くし、仕事と余暇の両立を目指す人が多く、働き方改革も進んでいます。
自分を守ることが優先され、他人のために、本当に大切なことを言ったりしたりすることが、しにくくなっている今の世の中は、どこかおかしいと私も思いました。
そして、ある雑誌の中で、
「精一杯努力しましたが、残念ですが、命を救うことができませんでした。」と患者の家族に謝罪する医師の話を思い出しました。
一つ間違えば、裁判沙汰になりかねない発言であっても、患者の家族に医師としてできる事は、謝罪しかないと判断し、実行された姿に感動しました。
他人のために自分の命をかけるほどのやり甲斐をもって取り組む人がいたから、日本がここまで発展してきたように思います。そんなことができなくなる社会では、先が見えています。
ストレス社会と言われ、現代人のストレス耐性の弱さを感じます。
ストレスを抱える多くの人やその犠牲となっている子どもたちのために少しでも役に立ちたいとの思いで起業した私にとって、とても勇気づけられる話が聞けたと思いました。
嬉しくなって、思わず、名刺を渡し、このコラムを紹介してしまいました。
働き方改革ではなく、働き甲斐改革を目指さないと日本の将来はないのではないかと思います。
働き甲斐をもってストレス社会を乗り越えるたくましい人になっていただくよう、一人でも多くの人を支えたいと意を強くしました。