焦点は、いくつ?

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 先日行われた市長との懇談会では、一人3分の持ち時間で自分の団体の課題や解決策を話すよう司会者から依頼がありました。
 どの会議でも同様ですが、3分と言われても、伝えたい思いが強くなると話す事に夢中になって、時間を忘れてしまう事があり、時間を延長してしまう人がいます。

 3分程度で上手く話せる人との違いは、脳の使い方に違いと考えることができます。

 話すときには、
  ・話したい内容
  ・時間
  ・伝える相手意識
 
 この3つに焦点を当てながら話を進めなければなりません。

<焦点が1つ>
・話したいことを話す

<焦点が2つ>
・話したいことが相手に伝わるか、意識しながら話す
・話したいことが時間内に話せるか、意識しながら話す
 
<焦点が3つ>
・話したいことが相手に伝わっているか確認し、時間を意識しながら話す

 
 普段、会話をする時、相手に伝わるか意識しながら話をすることが多いと思います。
 この場合は、2つの焦点になります。

3つの焦点で話をすることに慣れていないと3分で話すことは、なかなか難しい事になります。

 この時に邪魔をしているのが、感情です。
 感情が高ぶると視野が狭くなっていきます。

 例えば、
・口論をしているとき、次から次へと出てくる相手の言葉に反応して、揚げ足を取ってでも、相手を言い負かそうします。
 これは、感情的になり、総合的に相手が伝えたい内容を理解する広い視野を失っている状態になります。

・時間がないからと焦る気持ちが湧き上がると、言いたい事を十分に伝える事ができないのも同様です。話す内容全体を見る広い視野を見失っている状態になります。

・話している時に、感情が湧き上がり、その感情にあった出来事が思い出され、次から次へと話題を提供する事も、相手を意識しながら話す広い視野が失われて、自分の殻の中に焦点が当たった状態になり、これも視野が狭くなった状態になります。

 このように、日常生活で視野が狭くなった状態を見つけることができます。

 つまり、感情をできる限り押さえて話すことが、広い視野で話をする事ができる事につながることがわかります。

 私は、会議の中で、時々時計を見ながら、時間内に上手く話をする人をみるとうらやましくなります。
 
 このような人は、

 話し方が上手い人ではなく、感情のコントロールが上手い人なのかもしれません。

 会議の中で、時間がないと焦って話してしまった自分です。

感情を上手くコントロールできる自分になりたいと思いました。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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