私たちは、無数の刺激に反応して生きている
私は、子どもたちと一緒に勉強の時間を過ごしています。
中には、自分の席があるにも関わらず、私の傍で来て、勉強をする子がいます。
算数のドリル学習の勉強している時が、多いように思います。
ドリル学習の場合、一問解いた後、すぐに正解か否かを判断する事ができれば、次の問題への不安が少なくなります。
確実に正解が増えていけば、少しずつ自信が持てるようになります。
傍で勉強する事は、自信を持つための子どもが考えた知恵のように思います。
繰り返しの成功体験が自信につながる事を知っている人は、多いと思います。
それにもかかわらず、「食わず嫌い」のように体験する前から、避けようとする事があります。
音読をみんなの前で読むこと
読書をすること
仕事をすること
この背景には、様々な思いや考えがあります。
・恥ずかしい、怖い、辛い
・面倒だ
・価値を感じない
・時間をかけたくない
・したくない
この思いや考えを変える時に役立つのが、環境です。
例えば、
・あらかじめ取り組む時間が決めてある。
(◯時から始める。◯分間取り組む。など)
・支えたり、励ましたりする人がいる。
(頑張れの声かけをする人、助けてくれる人、など)
・取り組みの評価を得られる。
(頑張った事、よかった事を評価する、ご褒美がもらえる、など)
・取り組みやすい環境が用意されている。
(雑音が少ない、同じ取り組みをする仲間がいる、物が揃っている、など)
・取り組む価値を用意する。
(〜の力が伸びる、人の役に立つ、〜が喜んでくれる、など)
これら複数の環境を用意することで、取り組みやすくなります。
この環境を用意する事は、勉強に限らず、仕事にも、習慣など抱えている問題に当てはめる事ができます。
学校教育では、これらの環境が意図的に用意されていますが、家庭や地域、職場という日常生活にはこれらが、十分揃っていないのが現状です。
抱えている問題に対する見方考え方、取り組み方を変えるには、この環境の準備を自ら用意しなければなりません。
誰かがこれらの環境を用意してくれると思っていると不安やストレスは、増える一方です。
私の傍で勉強する子どものように、自ら環境を作る事が、自分自身を救う事になります。
他人に責任を転嫁しても、自分を守ることはできません。自分を守り、生かす環境は、自分で作ることから始まります。
そして、私の傍で勉強する子どもが自然と増えるように、努力をしていると、同じ仲間が増えてきます。
不安やストレスを抱えやすい時代です。
私の傍で勉強する子どもたちのように、自分を守り、生かすための環境をどれだけ、自ら用意しているか、見つめてみてはいかがでしょう?