選択肢を用意する
お子さんのためと思って色々な取り組みをされていますが、心の距離を感じ、なかなかうまくいかずに一人で悩み、知恵袋に「子育て気持ちがコントロールできない」と質問されたお母さんへの回答を紹介します。
お疲れ様です。 きっとたくさんの悩みを抱えていらっしゃるのでしょうね。
お子さんだけでなく、ご主人やお母様とのこともあり、混乱されながらも必死で子育てに取り組まれている様子が目に浮かびます。
私たちは、外からの刺激を受け、それに反応しています。
あなたに当てはめてみると、あなたは、お子さん、ご主人、お母様の言動に反応していることになります。
反応には、感情が伴います。さらに厄介なことに、過去の出来事でも、記憶に残っているため、同じような出来事が起きるとその時の感情が沸き上がってきます。 きっと、お子さんやご主人、お母様の顔を思い浮かべただけでも、出来事が浮かび、感情が沸き上がってくるのではないでしょうか。
常に感情が高ぶっている状態になっています。
不安、期待や失望、後悔、親しみや憎しみ、孤独などの感情が入り混じっている状態ではないでしょうか。 コントロールが難しいのは、そのためだと思います。
まずは、感情を鎮めることに集中し、冷静に判断できる状態を作ります。 深呼吸をするだけでも落ち着きます。一度試してみてはいかがでしょう。
やり方は次のようです。
静かな落ち着いた場所で、ゆっくりと呼吸を整えるように3分~5分、深呼吸をしてみてください。深呼吸を続けている時にいろいろ頭に浮かんでくると思いますが、それにこだわることなく、とにかく呼吸をすることに集中します。また、感情も湧き上がってくるかもしれませんが、それも「ああ、こんな感情が沸き上がるんだ。」くらいにとらえ、これもこだわることなく流し、呼吸に意識を向けます。眠くなってくることもありますが、とにかく呼吸に集中するように努めます。
こんなやり方です。
これを1日の暮らしの中に1回でも取り入れると、起きる出来事に対して今までよりも冷静に対応できるようになっていきます。
1歳のお子さんがいらっしゃるので、なかなか静かな時間を作ることができませんが、お子さんがお昼寝をされた時などにやってみてはどうでしょう。
(この方法は、「今は、冷静でないな。」と感じた時に、手軽にできる方法だと思います。)
落ち着いた状態が作れるようになったら、ようやく刺激について考えることになります。
刺激とは、息子さんの言動です。 (今は、お子さんとの関係改善に全力を尽くし、ご主人やお母様のことは、先送りします。)
刺激(息子さんの言動)に対する反応を変えれば、感じ方が変わります。今までのような反応とは異なる対応ができるようになります。
これは、息子さんにとっても新しい刺激になり、刺激が変わるので、息子さんの反応も変わってきます。これを根気強くやり続けることになります。
この取り組みは、先ほどの呼吸と同じです。呼吸に集中しているときに浮かぶイメージや感情に振り回されずに対応を変えることに集中します。(相手の言動に振り回されずに、自分のすべきことをし続けること)
つまり、お子さんとの心の距離を縮めたいとの思いに集中することです。息子さんがどのような反応(乗り気でなかった、しぶしぶ、ふーん)であろうが、距離を縮めることに集中します。当然、その時に湧き上がる感情も「ああ、こんな感情が沸き上がるんだ。」くらいに受け止め、その感情に振り回されないで受け止めます。(今のあなたは、その時々の感情に流されています。)
ただし、すぐにできると思うと、できない場合、自分を責め、またこれがストレスになります。必ずできると信じ、まずはやり続けます。(今までと同じ反応をしてしまったと後悔しても、これは慣れないから仕方ないと考え、あきらめないでやり続けます。) 集中していれば、反応が悪いと思ったこと(抱きしめること)でもやり続けることができます。また、新たなお子さんとの心の距離を縮める方法も浮かんできます。
これができるのも、子どもに申し訳ないと思う気持ちや距離を縮めたいと思う気持ちが、あなたの原動力になっているからです。
この気持ちを持ち続ける限り、改善できます。
冷静に判断できる時間を作ることができれば、
・お子さんに無理をさせているなと思えば、この気持ちが新たな方法を生み出してくれます。
・あきらめなければならないと思えることも出てきます。
・お子さんの気持ちを優先したり、お子さんに譲ったりすることも出てきます。
・お子さんの話をじっくりと聞く構えもできてきます。
自信をもって、お子さんとの関係改善によいと思ったことをやり続けてください。