防水時計の防水性はいつまでも続くわけではありません
エレベーターに乗ると時計が遅れる事があります
今回の見出し、????と思われる方が殆どではないでしょうか?
確かに最近のエレベーターには時計に悪影響を与えるものがある場合があります。
ここで、ヒントです。「昔のエレベーターにはありませんでした。」
・・・実は エレベーター内に貼られている「エレベーター保護カバー」が犯人なのです。
このカバーは強力な磁石で壁面に貼り付くようになっています。
以前このコラムでもお伝えさせていただきましたが、時計は磁石が大の苦手です。強い磁気のあるものの傍に時計を置くと止まってしまうことがあります。
エレベーターの中で壁にもたれかかったりした時、あるいは満員のエレベーター内で壁にピッタリとくっついてしまった時など、保護シートのマグネットに時計が影響を受けてしまうという訳です
時計の時間が狂ったら、ご確認ください
エレベーター、携帯電話、ハンドバックのマグネット等々、日常生活の様々な場面で、腕時計は磁気の危険にさらされています。
万一 ご使用中の時計の時間が狂ったら、最初に磁気帯びかどうかの簡単チェックをお勧めします。
1.机の上など 周囲20cm以内に磁気が無い状態のところに時計を置いてみてください。
この時、正確な時間との誤差を覚えておいて下さい。
2.数時間後 時間の誤差が前と同じであれば、磁気帯びの影響が疑われます。
時間の誤差が最初より増えているようであれば 狂いが積算されていることになりますので、機械そのものの不具合による可能性が高い事になります。
磁気を帯びてしまった時計は 軽い磁気帯びであれば そのまま時間を合わせてご使用を続けられて問題ありませんが、強い磁気の影響を受けているようであれば 磁気抜きをお勧めします。
磁気抜きをしても、不具合が続くようであれば 分解掃除などメンテナンスが必要になります