第11回 QRコードって何?スマホで読み取るだけで広がる便利な世界

「スマホは、どうして今いる場所が分かるんだろう?」
Googleマップを開くと、地図の上に自分の現在地が表示されます。
近くの飲食店を探したり、目的地までの道順を調べたりすることもできます。
普段は当たり前のように使っている機能ですが、考えてみると不思議ですよね。
この便利な仕組みを支えているのが、今回ご紹介する「位置情報」です。
ただし、位置情報は便利な反面、自分がどこにいるのかという大切な個人情報でもあります。
今回は、スマホの位置情報の仕組みと、安全で便利な使い方について、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
そもそも位置情報って何?
位置情報とは、簡単に言えば、
「今、自分がどこにいるのかを示す情報」
のことです。
例えば、
「福岡県福岡市にいる」
という大まかな場所だけでなく、状況によっては、どの道路や建物の近くにいるのかまで分かることがあります。
では、スマホはどうやって現在地を調べているのでしょうか。
主に使われているのが、次のような仕組みです。
GPSなどの衛星測位:人工衛星からの信号を使って位置を計算する
Wi-Fi:周辺のWi-Fiアクセスポイントの情報などを位置の推定に利用する
携帯電話の基地局:スマホが接続する基地局などの情報から位置を推定する
これらを組み合わせることで、スマホは現在地を調べています。
ただし、地下や建物の中などでは、位置がずれることもあります。
スマホの位置情報は便利ですが、必ずしも100%正確というわけではありません。
位置情報があると、こんなに便利!
位置情報は、私たちの生活のさまざまな場面で活躍しています。
① Googleマップで道案内
知らない場所へ出かけた時、Googleマップを使う方も多いでしょう。
現在地から目的地までの道順を表示してくれるのは、位置情報のおかげです。
車での移動だけでなく、徒歩や公共交通機関を利用する時にも役立ちます。
② 近くのお店を探す
「近くのコンビニは?」
「この辺りに飲食店はある?」
そんな時も位置情報が便利です。
現在地を基準にして、近くのお店や施設を検索できます。
③ 天気予報を確認する
天気予報アプリの中には、現在地に合わせた天気を表示できるものがあります。
旅行先や出張先でも、その場所の天気を確認できるのは便利ですよね。
④ スマホをなくした時に探す
第10回のコラムでは、スマホの紛失対策についてご紹介しました。
iPhoneの「探す」やAndroidの対応する端末検索機能では、事前の設定や通信状況などの条件が整っていれば、スマホのおおよその場所を確認できる場合があります。
これも位置情報を活用した便利な機能の一つです。
位置情報は、個人情報でもある
ここからが、今回特にお伝えしたいことです。
位置情報は便利ですが、同時にプライバシーに関わる大切な情報です。
例えば、位置情報の記録が長期間残っていると、
「普段どこへ出かけているのか」
「どの場所によく立ち寄るのか」
「自宅や職場はどの辺りなのか」
といった生活パターンが推測される可能性があります。
だからこそ、位置情報をどのアプリに許可するか、自分で考えることが大切なのです。
アプリに位置情報を許可しても大丈夫?
新しいアプリを使い始めた時、
「このアプリに位置情報の使用を許可しますか?」
と表示されたことはありませんか?
何となく「許可」を押している方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、すべてのアプリに位置情報を許可する必要はありません。
例えば、地図アプリなら現在地が必要になるでしょう。
一方、位置情報を使わなくても十分に利用できるアプリもあります。
大切なのは、
「このアプリは、なぜ私の位置情報が必要なのだろう?」
と考えてみることです。
「常に許可」と「使用中のみ許可」の違い
スマホでは、アプリごとに位置情報の利用方法を設定できます。
代表的な設定には、次のようなものがあります。
① 許可しない
そのアプリに位置情報の利用を許可しません。
② アプリの使用中のみ許可
基本的に、そのアプリを使っている時だけ位置情報を利用できるようにします。
③ 常に許可
対応するアプリでは、画面に表示していない時にも位置情報を利用できる場合があります。
※設定項目や動作は、iPhone・Androidの機種やOSによって異なります。
初心者の方には、まず「使用中のみ許可」で十分かどうかを考えることをおすすめします。
ただし、紛失防止や見守りなど、アプリを開いていない時にも位置情報が必要なサービスもあります。
その場合は、目的を理解したうえで適切に設定しましょう。
位置情報の設定を確認してみよう
それでは、自分のスマホの設定を確認してみましょう。
iPhoneの場合
「設定」を開く
「プライバシーとセキュリティ」を選ぶ
「位置情報サービス」を開く
アプリごとの設定を確認する
ここで、どのアプリに位置情報を許可しているのか確認できます。
Androidの場合
「設定」を開く
「位置情報」を選ぶ
「アプリの位置情報の権限」などを開く
アプリごとの設定を確認する
Androidの場合は、メーカーや機種によってメニュー名が異なることがあります。
また、機種によっては「正確な位置情報」と「おおよその位置情報」を選択できる場合もあります。
例えば、天気予報を見るだけなら、おおよその場所が分かれば十分なこともあるでしょう。
写真にも位置情報が記録されることがある
もう一つ、覚えておいていただきたいことがあります。
それは、スマホで撮影した写真です。
スマホのカメラでは、設定によって撮影場所の位置情報が写真に記録される場合があります。
旅行の写真なら、
「この写真は、どこで撮ったんだっけ?」
と後から確認できて便利です。
しかし、自宅で撮影した写真に詳しい位置情報が残っている場合、それを誰かに送ったり公開したりする際には注意が必要です。
SNSやメッセージアプリによっては、投稿時に位置情報が削除される場合もありますが、すべてのサービスで同じとは限りません。
写真を公開する時は、位置情報が含まれていないか確認する習慣をつけると安心です。
位置情報はオフにしたほうが安全?
ここまで読むと、
「それなら位置情報は全部オフにしたほうがいいのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、私は必ずしもそうだとは考えていません。
位置情報をすべてオフにすると、地図の道案内やスマホの紛失対策など、便利な機能が十分に使えなくなることがあります。
大切なのは、位置情報を怖がることではありません。
「必要なアプリには許可し、必要のないアプリには許可しない」
という考え方です。
便利さとプライバシーの両方を大切にする。
これが、スマホを上手に使うためのポイントだと思います。
まとめ
今回は、スマートフォンの「位置情報」についてご紹介しました。
位置情報は、地図や天気予報、スマホの紛失対策など、私たちの生活を便利にしてくれる大切な機能です。
一方で、自分の行動や生活に関わる個人情報でもあります。
そこで、覚えておきたいのが次の3つです。
① 位置情報は、スマホが現在地を知るための仕組み
② アプリごとに位置情報の許可を確認する
③ 便利さとプライバシーのバランスを考える
スマートフォンは、私たちの暮らしを便利にするための道具です。
その機能をただ使うだけでなく、仕組みを理解して、自分で設定を管理できるようになること。
それこそが、本当の意味でスマホを使いこなすことではないでしょうか。
「便利な機能を知る。そして、自分の情報は自分で守る。」
これも、スマホマスターへの大切な一歩です。
次回予告
次回は、
「スマホの『Bluetooth』って何?イヤホンや車とつながる便利な仕組み」
をお届けします。
ワイヤレスイヤホンで音楽を聴く。
スマホを車につないでハンズフリー通話をする。
スマートウォッチで歩数や運動を記録する。
こうした便利な機能に使われているのが「Bluetooth(ブルートゥース)」です。
「BluetoothとWi-Fiは何が違うの?」
「ペアリングって何?」
「Bluetoothはいつもオンでいいの?」
次回は、身近だけれど意外と知られていないBluetoothの仕組みについて、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
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