【第3回】私はAIを毎日使っていて、少し怖くなった話
Windows版ChatGPTで発見した「Chat」と「Work」
先日、WindowsパソコンでChatGPTアプリを使っていたときのことです。
以前、ローカルLLMの検証結果をもとに「ハルシネーション3兄弟」というコラムをChatGPTと一緒に作成しました。
ところが、Windows版ChatGPTにその話をしても、以前の内容を把握していませんでした。
「同じChatGPTなのに、なぜ?」
調べていくうちに、Windowsアプリの画面上部に「Chat」と「Work」という切り替えがあることに気づきました。
さらに、プログラミング学習で利用している「Codex」というAIもあります。
そこで疑問が生まれました。
Chat、Work、Codex。この3つは何が違うのだろう?
今回は、私自身の学習記録として、この違いを整理してみたいと思います。
Chatは「相談しながら学ぶAI」
まず、普段から使っているChatGPTの「Chat」です。
Chatは、質問したり、相談したり、文章を作ったりすることが得意です。
例えば、私の場合は、
PythonやLinuxの仕組みを教えてもらう
Chromebookで発生したエラーを相談する
マイベストプロのコラムを一緒に考える
Raspberry Piやmicroの使い方を学ぶ
自分の考えを整理する
といった用途で活用しています。
Chatの魅力は、何といっても対話しながら理解を深められることです。
分からなければ何度でも質問できる。
私にとってChatGPTは、先生であり、相談相手であり、学習パートナーでもあります。
Workは「実際に仕事を進めるAI」
次に「Work」です。
こちらは、単に質問に回答するだけでなく、複数の作業をまとめて進めることを目的とした機能です。
例えば、
複数の資料を調査して報告書を作成する
Excelデータを分析してグラフにまとめる
Webサイトを調査し、必要な情報を整理する
文書や資料を作成する
複数のファイルを扱う業務を進める
といった作業に向いています。
これまでのChatGPTが「どうすればよいか教えてくれるAI」だとすれば、Workは「実際に作業を進めてくれるAI」に近い存在です。
もちろん、すべてを自動的に実行できるわけではありません。操作できる範囲や利用できる機能には制限があり、重要な操作には人間の確認も必要です。
それでも、AIの役割が大きく変わりつつあることを実感します。
Codexは「プログラミングに特化したAIエージェント」
そして、私が現在学習している「Codex」です。
Codexは、OpenAIが提供するソフトウェア開発向けのAIエージェントです。
プログラムの作成だけでなく、既存コードの確認、修正、テストなど、開発に必要な作業を支援してくれます。
例えば、
Pythonプログラムを作成する
HTML・CSS・JavaScriptを修正する
プログラムのエラーを調査する
既存のアプリに新しい機能を追加する
GitHubで管理しているコードを扱う
といった用途です。
私は現在、ChromebookのLinux環境を利用しながら、PythonやCodexの学習を進めています。
以前なら、プログラミングの知識が十分になければ、アプリ開発は難しいものでした。
しかし現在は、AIと相談しながらコードを書き、動作を確認し、修正を重ねることができます。
最近よく耳にする「バイブコーディング」も、こうしたAIを活用した開発スタイルの一つです。
ただし、AIが作ったプログラムが必ず正しいとは限りません。
だからこそ、私自身もPythonやLinuxの基本的な仕組みを理解することを大切にしています。
Chat・Work・Codexを比較してみる
3つの特徴を簡単に整理すると、次のようになります。
もちろん、それぞれの機能が完全に分かれているわけではありません。
Chatでもプログラムは作れますし、Workでも開発作業を進められます。
しかし、Codexは特にソフトウェア開発のために設計されている点が特徴です。
私が興味深いと感じたのは、WorkとCodexの共通点です。
どちらも、AIが人間の指示を受けて複数の工程を進める「AIエージェント」という考え方に基づいています。
今後、この2つの機能がどのように進化していくのか、非常に楽しみです。
AIは「答える存在」から「実行する存在」へ
今回の学習で、私が最も印象に残ったのは、AIの役割の変化です。
従来の生成AIは、質問に対して文章で回答することが中心でした。
しかし現在は、資料を調べたり、ファイルを作成したり、プログラムを修正したりと、実際の作業を進める方向へ進化しています。
私はこの変化を、次のように捉えています。
Chatは「一緒に考えるAI」
Workは「一緒に仕事を進めるAI」
Codexは「一緒にプログラムを開発するAI」
大切なのは、それぞれの特徴を理解して使い分けることだと思います。
便利になるほど、人間の理解が大切になる
一方で、注意しなければならないこともあります。
AIは便利ですが、間違えることがあります。
実際、私がローカルLLMを検証した際にも、事実とは異なる回答が生成されました。
それが、以前紹介した「ハルシネーション3兄弟」です。
AIが作業まで実行するようになれば、誤った回答だけでなく、誤った操作やプログラムの修正にも注意が必要になります。
だからこそ私は、AIにすべてを任せるのではなく、人間が目的を決め、結果を確認することが大切だと考えています。
私が提唱している「ヒューマンAIバランス」の考え方にもつながります。
65歳からのAI学習は、ますます面白くなる
私は65歳になった現在、Chromebookを中心に、Linux、Python、Raspberry Pi、micro、ローカルLLM、Codexなどを学んでいます。
目的は、すべてを完璧にマスターすることではありません。
それぞれの仕組みを理解し、実際に動かしてみることです。
今回、Windows版ChatGPTのChatとWorkの違いを調べたことで、AIエージェントへの理解が一歩深まりました。
新しい機能を見つけ、疑問を持ち、調べ、試してみる。
この繰り返しこそ、私のAIプログラミング学習の楽しさです。
65歳からでも、新しい技術への挑戦に遅すぎることはありません。
これからもChromebookを私の「AI学習基地」として、生成AIの進化を実際に体験しながら、その学びを発信していきたいと思います。
今日の英語ワンフレーズ
"AI is not just answering questions. It's getting things done."
「AIは質問に答えるだけではありません。実際に仕事を進める存在になっています。」
※ChatGPTのChat・Work・Codexの機能や提供条件は、プラン、利用環境、アップデートによって異なる場合があります。
■ 「65歳からのAIプログラミング学習基地」
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