35年越しの夢、その先へ ― 65歳、CB1300と阿蘇を走る 第2回 阿蘇の風が教えてくれた、本当のツーリングの楽しさ

「大型二輪免許を取ったら、まずは憧れのバイクを買おう。」
そんな夢を抱いて、私は65歳で大型自動二輪免許を取得しました。
教習所では何度も苦戦しながら、それでも諦めずに卒業検定に合格した日の喜びは、今でも忘れられません。
しかし現実は少し違いました。
大型バイクは決して安い買い物ではありません。
購入費用だけでなく、保険や車検、維持費などを考えると、「今すぐ購入」というわけにはいきませんでした。
そこで思いついたのが、
「バイクが買えないなら、同じ二輪の"バイク"である自転車を買おう(笑)」
という、なんとも単純な発想でした。
でも、この思いつきが私の新しい趣味への第一歩になるとは、そのときは思ってもいませんでした。
ふと思い出した、5年以上前の言葉
自転車を調べ始めたとき、ある出来事を思い出しました。
もう5年以上前になりますが、知り合いの方が自転車の魅力を本当に楽しそうに話してくれたことがありました。
「風が気持ちいいですよ。」
「季節を肌で感じられます。」
「車では気付かない景色が見えます。」
「健康にも最高ですよ。」
当時は「へぇ、そんなものかな」と聞いていました。
ところが今になって、その言葉が妙に心に響いたのです。
「あの人が言っていたのは、このことだったのかもしれない。」
そんな気持ちになりました。
筋トレだけでは鍛えられないもの
私は普段から筋トレを続けています。
さらに、朝のウォーキングも習慣になっています。
おかげで体力にはそれなりに自信があります。
しかし最近感じていたのは、
「足腰をもっと実践的に鍛えたい。」
ということでした。
筋トレは筋力を鍛えられます。
ウォーキングは持久力がつきます。
でも、自転車はその両方に加え、バランス感覚や体幹、心肺機能まで自然に鍛えられます。
大型バイクに乗るためにも、足腰や体幹を維持することは決して無駄にはなりません。
そう考えると、自転車はまさに今の私にぴったりの乗り物だったのです。
65歳だからこそ、新しいことを始めたい
年齢を重ねると、
「もう今さら…」
そんな言葉を耳にすることがあります。
でも私は少し違う考えです。
65歳だからこそ、新しい挑戦を続けたい。
新しい景色を見る。
新しい人と出会う。
新しい発見をする。
そういう小さなチャレンジが、毎日を楽しくしてくれるのではないかと思っています。
大型二輪免許への挑戦も、その一つでした。
そして今度は、自転車。
この歳になっても、「初めて」はまだまだたくさんあります。
この連載でお伝えしたいこと
この連載では、
自転車を始めた理由
実際に乗って感じたこと
健康づくりへの効果
おすすめのサイクリングコース
自転車用品や便利グッズ
シニア世代だからこそ感じる楽しさや注意点
などを、実体験を交えながらお伝えしていきます。
決して速く走ることが目的ではありません。
競技を目指すわけでもありません。
「昨日より少し元気になる。」
そんな自転車との付き合い方を、この連載を通して皆さんと共有できればと思っています。
次回予告
「人生初のクロスバイク選び」
ロードバイク? クロスバイク? マウンテンバイク?
自転車に詳しくない私が、なぜクロスバイクを選び、どのような基準で購入を決めたのか。その舞台裏をお話しします。
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