【第20回】AI時代でも最後に残る仕事
最近、少し気になることがあります。

私はここ数年、毎日のように生成AIを使っています。
仕事でも使います。
コラムを書くときも使います。
アイデアを考えるときも使います。
文章の整理や相談相手としても使っています。
正直に言うと、今では私の仕事にとって生成AIは欠かせない存在になっています。
便利です。
とにかく便利です。
以前なら30分かかっていたことが10分で終わることもあります。
「こういう企画どうだろう?」
「この文章は読みやすい?」
「タイトルはどれがいい?」
そんな相談をすると、瞬時にいくつもの案を出してくれます。
ところが最近、ふと思ったことがあります。
「これって、自分で考えているのかな?」
少し前なら、企画を考えるときには頭を悩ませていました。
紙に書いて消して、また書いて。
「うーん……」と考えながら、なかなか答えが出ない時間もありました。
でも今は、AIに聞けば何かしら返ってきます。
しかも結構いい答えが。
すると、人間は楽な方へ行きます。
「まずAIに聞こう」
気がつけば、それが当たり前になっていました。
私は以前、「思考力が落ちるのでは?」という話について、
「使い方次第です」
と説明していました。
今でもそれは間違っていないと思っています。
ただ最近感じるのは、「思考力が落ちる」のではなく、
『考える前に答えを見てしまう癖』
がつくことの方が怖いのかもしれない、ということです。
たとえば学校のテストでも、答えを最初に見てしまうと、自分で考える時間がなくなります。
仕事でも同じです。
AIが出した答えをそのまま使うだけなら、自分の頭を使う機会は少なくなります。
でも逆に、
「私はこう思うけどどう思う?」
「別の視点はある?」
「もっと改善できる?」
こう使うと、AIは思考を広げてくれる存在になります。
つまり――
AIは人間の思考を奪う存在にもなるし、思考を広げる存在にもなる。
結局、問題はAIではなく、使う側なのかもしれません。
私自身、最近は少し意識していることがあります。
AIへ質問する前に、
「まず自分ならどう考えるか」
を数分でも考えることです。
すると不思議なことに、AIの答えも以前より深く感じます。
ここで今日の英語ワンフレーズです。
Today's English Phrase "Think before you ask."
(聞く前に、まず考えよう)
AIの時代だからこそ、この言葉は意外と大切かもしれません。
便利だからこそ、全部任せない。
AIに考えてもらうのではなく、一緒に考える。
もしかすると、これがAI時代の一番大切な付き合い方なのかもしれません。
次回は、
「AIに頼っていいこと・自分で考えるべきこと」
について、現場目線で考えてみたいと思います。
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